2019年、感想記事五つ目になります。
いよいよパリンクロンとの因縁に決着のいぶそう8巻の感想記事です。


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今回は異世界迷宮の最深部を目指そうの第8巻の感想記事です。
記事にするに辺り、今回物語の核心に触れまくっていく、つまりネタバレのオンパレードになりますので内容は『続きを読む』からどうぞです。





前回の記事であれこれ予想や考察をしながら感想記事を書きました。
8巻はそれらについてほぼ全てに答えが提示された、まさに集大成と言える密度の高い内容となっております。

ちなみにページ数は、

1巻:312ページ
2巻:382ページ
3巻:382ページ
4巻:382ページ
5巻:377ページ
6巻:308ページ
7巻:350ページ
8巻:381ページ

となっております(amazon販売ページ書籍版参照)。
9巻以降はなんと400ページ越えになっていますね。
(411ページ、430ページ、410ページ)

6巻を読むのかなり時間がかかった気がするんですけど意外に短かったっていう。
そして8巻は7巻の1.3倍くらいのボリュームに感じたのですけど、実は30ページほどしか変わらないっていう。7巻にせよ8巻にせよ、読み始めてから読み終わるまで短期間の間でしたのでかなり意外です。
(なお、上記のページ数は物理的な書籍の話で、電子書籍の場合少し話が異なります。恐らく、ですが行数もしくは文字数で総数判定が行われているのだと思われます)



7巻はハインさんの遺体を用いて『再誕した』ワイスからのお話で色々シナリオが核心に迫ってきました。

千年前に一体何があったのか。
渦波君の正体は何なのか。
妹の陽滝は生きているのか。それとも死んでいるのか。
パリンクロンは何がしたいのか。

これら全てに答えが提示されるのが8巻です。
そして千年前の出来事はそのまま『現在』に続いていきます。



まず渦波君の正体
前回の感想記事で渦波君の正体を千年前の始祖カナミと同一人物、もしくは始祖カナミが作った魔石人間だと予想しました。
8巻はどちらも候補として挙がります。
8巻は全般的に渦波君の正体とパリンクロンを軸にしてお話が進んでいきます。

渦波君が魔石人間だって予想はできたとしても、陽滝が既に存在していない=死亡している、は予想できても予想したくないよねっていう。
そもそも陽滝が死んでいるのであれば、元の世界とは果たして何だろうかって問題が残ります。

中盤、ワイスから渦波君の正体があれこれ告げられるんですけど、まさか全部造られた記憶、つまり全部偽物と言ってくるとは予想できなかったです。

パリンクロンが「カナミの兄さん」と呼ぶこともちゃんと意味があったんですね。
千年前において、三人以外にもうひとり、使徒レガシィが居た、と。
全ては千年前の再現のための壮大な世界を巻き込んだ大舞台。
使徒レガシィから見た始祖カナミとの関係性。それが『今』も続いている。

故にパリンクロンは渦波君のことを「カナミの兄さん」と呼ぶ。
思えばこの小説が始まって最初に渦波君とパリンクロンが出会った頃から既に布石はあちらこちらに用意されていたんですね。

渦波君がラスティアラを救出するという大舞台を創ったのも。
渦波君がアルテイ(マリア)の試練を乗り越えさせたのも。
渦波君にスキル『???』の暴走を誘発したのも。
渦波君が洗脳され、記憶を失い、記憶を書き換えられたのも。
ワイスという失敗した魔石人間という前例を『創り』、渦波君の前に現わさせるようにしたのも。
渦波君に経験という名の伏線を撒いていき、渦波君の心に疑惑という名の種を撒いたのも。

渦波君に『事実』を植え込むため。
渦波君に『真実』に辿り着かせるため。
渦波君に最後の一手を使わせるため。
そのためにジョーカーは最後の最後の最後まで取っておいて、ギリギリの瀬戸際、最期の最期で大博打をする。

ティーダとはそのまま戦いました。
アルテイはまずマリアと戦わせ、そのあとアルテイと戦いました。
ローウェンは剣士として戦い、冒険者として戦い、守護者となり、モンスターと化したローウェンと戦いました。

ひとりずつ、守護者と戦うにつれて段階がひとつ増えているんですね。
では自らを守護者と見立てたパリンクロンはというと、

『世界奉還陣』を発動して戦う。
ティーダの力を用いて半死体として戦う。
HPがゼロになろうとも、完全死体となろうともティーダの力を用いて守護者(モンスター)として戦う
そして……――最後の切り札を最高の状態で切る。

と四段階に渡って『変化』しています。
パリンクロンもティーダも別に四十層の守護者ではないです。
四十層の守護者はアイド先生です。……アイド先生男性じゃないですかチクショー!

……ゴホン。
ラスティアラがティアラの再誕のために用意されたように。
ディアが使徒シスの再誕の器になったように。
渦波君が始祖カナミとのリンクがあるように。
パリンクロンもまた、使徒レガシィとリンクがあります。

使徒レガシィの記憶を受け継いでいるのと、使徒レガシィの力を受け継いでいるのは似ていても異なります。
パリンクロンが幼少期、清廉潔白のいわゆる良い子から現在のパリンクロンにいつシフトしたのかわかりませんが、使徒レガシィの力を継いだことによって内面方面に変化があったのは間違いないです。

渦波君、ラスティアラ、ディア、レガシィ。
この四人の中で、名前と縁があとで繋がるのはディアだけです。
何故ならディアは親が生まれた時に名付けてくれたのではなく、生い立ち、成り立ちからの後天的な名付けだからです。

ではディアは使徒シスと縁の繋がりが無いのかっていうとそんなことは全く無かったです
何故なら、

「よろしい! ならば、ここに『使徒シス』と『始祖カナミ』の契約を認めるわ!  今日から私たちは盟友よ! ただの言葉だけではなく、『魂』と『魂』が運命の糸によって結びついた。どれだけ離れようとも、何度生まれ直そうとも、私たちは『 呪い』によって巡り合うことでしょう。そして、このときより君たちには栄光が約束される。『使徒』と契約するとは『聖人』となること。救国どころではなく、救世 の英雄――いえ、英雄を超えし聖なる存在として名を残すことになる! そして、『 聖人』を得たことにより、私は他二人の使徒よりも一歩先へ進むことができる!  ああ、素晴らしい! 本当に今日は素晴らしき歴史的瞬間だわ!!」
(7巻、No.3459-3465より引用)

とあるからです。
つまり渦波君、ラスティアラ、ディアは千年前から魂を『呪い』によって結ばれた仲だったのです。つまりディアは生まれてからシアの名前を受けたのではなく、生まれる前からシアの名前を受け継ぐ宿命(呪い)を受けていたのです。

これは即ち、渦波君と陽滝が兄妹の仲であるのもまた、千年前から続く宿縁……呪いと言い換えても良いでしょう。続いてきたことだったのです。

渦波君は使徒カナミが陽滝を救うために用意した魔石人間として、千年前から千年後に託された『願い』なのでした



と、後半進めるまでホント信じていましたよ……。
ワイスが中途半端に再誕したのも意味があったっていう。
ワイスをハインさんとして再誕したかったことそのものは本当なんでしょうね。血液が足りなかった以上、代用品として渦波君の血が使われるのは致し方ないことですし。

ここで大事なのは魔石人間は元になった人間の記憶、性格、身体能力を受け継ぐこと。
ワイスが自分のことを知れば知るほど、ハインさんのことを知れば知るほど、自らの置かれた状況を知ることになります。
そして渦波君に対して自らと重ねてしまうのは仕方が無いことなのです。

善意ある行動すらパリンクロンの掌の上だったっていう。
そしてこの渦波君が魔石人間だという『事実』はいくつもの証左があって並大抵の反証では覆せることができません
仮に覆ったとしても、陽滝が既に亡くなっているという二段構えのダブルトラップです。さらに自分が魔石人間じゃないのであれば、千年前の使徒カナミで無いのであれば、陽滝が亡くなっているという事実から渦波君が『元の世界から来た異邦人』という前提すら崩れてしまうので、じゃあ渦波君の正体って何なんだってことになります。

「そして、私には一番の理由が、この目で見えています……。少年のスキル欄の最後、よく見えないスキル の次に『素体』というスキルが見える……」
(8巻、No.1619-1621より引用) 

特に素体が高いのが魔石人間の特徴である、という重みはとても大きいです。

……渦波君の正体、初見で読み進めていく中で明かされるまでに看破できた人ってどれくらいいるのでしょうか。

確かに読み進めていけば、いくつもヒントが与えられていたんですよね。
渦波君が使えるのは次元魔法と氷結魔法のふたつであること。
ワイスとハインさんの性別が異なっていたこと。

 ――【召喚】お帰り、相川渦波――
(1巻、No.11-12より引用)

これもそうですよね。
『お帰り』ってことは帰ってきた、戻ってきたってことになります。
これがどこから帰ってきたのかも伏線だったっていう。

レベルアップの概念。
ステータスの概念。
魔法という概念。
ドロップという概念。

RPGの根底的ともいえるシステムですら伏線の一部だったっていう
こんなの予想できないですよ……それともわたしがおバカちゃんなだけで大半の人は予想できたのかしら。



『水の理を盗む者』って名称が出た瞬間からゾクリと嫌な予感がしたんですよね。
前回、

『川』『渦』『波』
『滝』

から水に関連する何かが潜んでいるって睨みましたけど、あながち間違いじゃなかったですね。
ただし真実には到底及ばない領域でした

渦波君の正体を消去法で消していくと、無いんですよね。候補が
『千年前の使徒カナミ』『魔石人間相川渦波』は途中で候補から外れます。
でも『千年後の元の世界の相川渦波』相川陽滝が死んでいることによってこれもまた候補から外れてしまいます

無くなるんですよね。渦波君の正体になる候補が。
これを覆って真実に辿り着くには、千年前から推理し直さなければいけないっていう。

『相川渦波』が辿り着くべきは相川陽滝との再会ですけど、
『使徒カナミ』が辿り着くべきは相川陽滝を蘇生させることなんですよね。

この違いさえわかれば、渦波君の正体に辿り着けただろうなぁと。

渦波君が元の世界ではなく、元々名前の無い世界(この世界)の住人であることは薄々予想ができます。
しかし、

レベル1から始まる理由。
レベルアップの概念。
ステータスの概念。
魔法という概念。
ドロップという概念。
守護者という概念。
盲目的に最深部を目指さなければいけないという強迫観念の正体。
スキル『???』が存在する理由。

これらの材料を再加工し直さなければ、決して答えには辿り着けないですよ……。
でも前回の感想記事で迷宮が渦波君のために用意されたものだってのは半分正解でしたね。

半分正解できなかったのは使徒レガシィが土壇場で裏切ってしまったから
そしてパリンクロンもまた、裏切るという形で千年前を再誕させようとしていたっていう。

イレギュラー要素がいくつも立ちはだかるのです。

アイド先生の存在もそうですよね。
回復ではなく元の状態に戻す……――体内の状態時間回帰ですよね。
だから余計に混乱するっていう。ディアが使徒シスとして目覚めたということは、渦波君は始祖カナミもしくは魔石人間相川渦波だって勘違いするミスリードになってます

でもこれもよく考えると違うって打ち破れるんですよね。
何故ならラスティアラに影響があれど、深刻的な影響には及ばなかったからです。
つまりラスティアラと渦波君の状態の比較をすれば、使徒カナミにせよ魔石人間相川渦波にせよ、候補から外れさせることができたんだっていう。



でもわからないことも残るんですよね。
『相川渦波』、『相川陽滝』という漢字混じりの名前はどうして存在しているのか。
1巻の最初に現れたステータス表記はどうして英語だったのか。

1巻の序盤に、

 日本語が奇妙な言語に、奇妙な言語が日本語に翻訳されている。
 口に出している 言葉も都合よく置き換えられている。
(1巻、No.691-693)

とあるんですよね。
『真実』から見れば『元の世界』こそが異世界になるんですが、そもそも『元の世界』が存在するのかが今度は『真実』によって証明できなくなりました
ということは『元の世界の日本語、英語』はどうして存在するのか、という謎が残ります。
百歩譲って元の世界の日本とほぼ同じ言語、文字が存在するとしても、英語が存在する証明を同時に行うことができなくなるんですよね。
異世界の文字が英語や日本語ではないのは上記のとおり証明できますから。

即ち、千年前の真相が明らかになっても、まだ明かされていない謎が存在することになります。わざわざ新しい言語を創造する意味が無いんですよね。創造したのであれば伝承されていないとおかしいんですから。

よってわたしの8巻現在の予想は、

元の世界→千年前の名前の無い世界→千年後の名前の無い世界

という時系列で続いていると予想します。



さて別の部分の感想へ。

8巻を読んで非常に嬉しかったのがライナー君の成長っぷりを観ることができた点です。
思えばライナー君も相当な苦労人ですよね。茨の道を歩みまくっています。
渦波君を、ラスティアラを、パリンクロンを恨みはすれど、性根が歪んでも根っこの善性は変わっていません。それはハインさんという偉大な兄がいたからこそです。
ハインさんが亡くなってしまったから歪み、恨んでしまいましたけど、同時にハインさんがいたからこそ、姉のフランリューレがいたからこそ、周りの人たちが善性だったからこそ、そしてローウェンという新たな目標、師匠がいたからこそ決して心の底まで悪に染まることは無かったんですね。

そんな彼が、そんな彼がですよ?
心のままに暴れるのではなく、理性を持って考えて、それはそれ、これはこれで線引きを行って、ワイス(ハインさん)の意思を、力を受け継いで渦波君の隣に立つって予想できませんよ。

パリンクロンを倒すのは8巻を読み始めるまでは、渦波君、ラスティアラ、ディアの3人で立ち向かうのだとばかり思っていました。
ところがパリンクロンの戦略は巧妙で、しかもアイド先生という予想だにしないイレギュラーも加わって、最高の布陣で挑むはずがひとつひとつ丁寧に対処されてしまい、とうとう渦波君ひとりだけになってしまい、もうダメだと思ったらライナー君ですよ。まさか渦波君とライナー君がペアを組む日が来るとは、過去を乗り越える日が来るとは思わなかったです。

思えば異世界迷宮の最深部を目指そうって、敵も味方も全員過去を乗り越えて戦いに挑んでいるんですよね。過去と書いて宿縁、宿怨と言い換えても良いかと思います。

6巻はローウェン周りで思わず泣いちゃいましたけど、8巻は打って変わって無茶苦茶燃えましたね……。かつてはフランリューレに振り回されてばかりのライナー君が、あれだけ殺そうとしていた渦波君を自らの意思で助けるっていう。

そして成り行き上とはいえ、ローウェン・アレイスの剣も受け継いだのは熱かったです。必然的に9巻以降はライナー君がキーキャラとして立ち振る舞うことになるのは明白で、終わりとともに新たな始まりとして最高です。

ワイスがあんなことになってしまったのはとても残念なんですけど、ワイスの願いは友の願いを叶えるため……でしたものね。
パリンクロンは周りを裏切り、欺き、騙し、世界を巻き込んだ大惨事をもたらしました。
けれど彼は決してひとりぼっちでは無かったのです。
彼は周りを捨てていきましたけど、それでも友に対する情は捨てきれてなかったんですね……。
パリンクロンはあれだけのことをしたのにも関わらず、わたし嫌いになれないんですね……渦波君が記憶を失ってエピックシーカーでパリンクロンと関りを持ちますけど、惹かれるのわかるんですね。
境界戦争の最前線の将として戦場を指揮している時もそうです。
自軍の騎士から悪態をつかれど、決して自軍の騎士から嫌われていたわけではないんですよね。カリスマ性があり、人を惹きつける魅力に長けていたのです。

パリンクロンは力に長けているわけではありません。知略に長けています。
勝つために使えるものは全て使う……素敵じゃないですか。渦波君が千年続いた信念(願い)を叶えるために強くなっていくのであるならば、パリンクロンは千年前の技術を用いて千年分の不足分を補うって対比ですよ。

パリンクロンは終盤、使徒レガシィではなく自分の真の願いに気付きます。
勝負ですからね。
良い勝負がしたかった、は目的じゃなくて手段の過程なんですよね。
じゃあその先に何が待っているかって話ですよ。
シンプルにして究極の答え、負けたくないから。
誰に? 
使徒カナミでもあり、相川渦波でもあり、ジークでもあり、千年に渡る因縁に対して、ですよ。過去は過去であり、『今』戦っているのは使徒レガシィではなく、パリンクロン・レガシィだから。
そのために世界奉還陣という千年前の技術を用意し、万人百万人単位を犠牲にする大罪を背負い、そして真の深の切り札まで用意して渦波君に勝ちたいっていう、シンプルな願い。

パリンクロンは卑怯な手は使うわ記憶は改ざんするわ騙すわ外道な方法を使うわで容赦無さすぎるんですけど、終始飄々としつつ、その胸の内に憎しみは無いんですよね。渦波君を全力で殺したいと思ったライナー君は胸の内に憎しみを抱いていました。けれどパリンクロンにはそれが無いんですね。享楽的と言えばそれまでなんですけど、純粋なんですよね。まるでそれは子供のように……。

かつては憎しみをもって戦っていたライナー君。
ローウェンの剣を継ぎ、そしてワイス(ハインさん)の意思と力を継ぎ、ようやく彼は渦波君の隣に立つことができました。
かつては渦波君に助けられ、最愛の兄を喪い、運命を呪い、運命の三人を恨み、負の力を持って成長してきたライナー君。
それが正の力を持って反転し、人類最高クラスのレベル30の大台に『成長』です
力だけではありません。精神的にも彼は大きく成長しました。

「パリンクロンと戦うぞ、ジーク……。最後まで隣で見ててやる。だから、最後まで 強がって戦え……!」
「わかってる、ライナー……。いつだって僕は誰かの力を借りて戦ってきた。最後まで僕の隣で戦ってくれ……!」
(8巻、No.3517-3519より引用) 

「ジーク! 助かった! このまま二人で畳みかけるぞ!!」
「ああ、わかってる。合わせろ、ライナー!!」
(8巻、No.3617-3618より引用)

「ここに兄様がいれば、命に代えてもジークを守る。だから、僕も戦う。やっとわかったんだ……。僕の本当の役目が……」
(8巻、No.4596-4597より引用) 

 兄様の形見は、形ばっかりの貴族の家じゃない。フーズヤーズの騎士なんて立場でもなければ、高価な剣や立派な制服でもない。きっと、いまこの手に握った男だ。
 彼こそが僕の憧れた兄様の憧れた存在。兄様が命を賭けて守りたかった存在。
 ならば、全てを受け継いだ僕も、彼を守らないといけない。
 このゴミクズの命に代えても――!
(8巻、No.4662-4666より引用)

これほど頼りになるなんて……。
これほど心強くなるなんて……。
これほど応援したくなるなんて……。

いやー……心が熱くなっちゃいますね。
渦波君がこの小説の主人公ですけど、ライナー君が影の主人公ですよね
憧れを抱き、背中を追いかけ、肩を並び隣に立つ。
叱咤激励し、精も根も尽き果てた渦波君を命を賭し、自らを犠牲にしてでも守りたかったもの(渦波君)を守る……。

ハインさんは亡くなりました。
彼の遺体を用いて造られた魔石人間、ワイスも亡くなりました。
けれど無駄な犠牲では無いのです。
彼の意思は、想いは、力は、受け継がれました。
かつてはラスティアラを助けたいがための想い。
想いは願いとなり、死んでもなお生き続ける
願いを叶えるためには渦波君の存在は必要不可欠です。
歪な記憶だったからこそ、受け継げたのかもしれません。
ラスティアラに対する想いは、渦波君に対する想いにバトンタッチしました。
そしてハインさんの想いはワイスにバトンタッチし、ワイスの想いはライナー君にバトンタッチされました。

地の底に沈む8巻エピローグ。
これで終わりではありません。ここからが始まりなのです。

パリンクロンとの因縁は決着がつきました。
けれど他のことは何も解決していないのです。
渦波君の願いも。使徒シスがディアの身体を返していないのも。アイド先生が最も渦波君が守りたかったものを奪ってしまったことも
それらを達成するには、戻らなければいけません。

求めるものが最深部にありました。
真実が最深部にありました。
けれどそれは掘り返されてしまいました。反転してしまいました。
アイド先生は願いを叶えるために渦波君が守りたかったものを使うことになるでしょう。
でもそれだけは阻止しなければいけません。
千年かけて守りたかった想いが、その中に眠っているのですから……。



……そう。解決していないんですよね。
特にディアの身体を乗っ取ってしまった使徒シスの存在は大きいです。
使徒シスのイレギュラーっぷりは大問題です。
なにせ使徒シスが最終的に何をしようとしているのか予想できないからです。
千年前を再現するのであるならば、使徒シスの最終目的はティアラの再誕……なんでしょうかね。
結局ティアラの再誕って儀式が失敗したのであって、もう二度と行うことができない……って前提は考えないほうが良さそうですよね。準備さえしていればできそうっていうか、つけ入る隙があるっていうか。

あとは使徒シスは自らの身体(ディア)のステータスを改変できるってのが末恐ろしいです。わたしが読んでいる小説や漫画だとちょくちょく出てくるんですが、自分の好きなように極端な割り振りができるのって強いんですよね。
中途半端なオールマイティーよりも超極端な一点突破型のほうが脅威です。ましてやそれが元々ディアの得意分野だった魔力なんですからそりゃもうね……。

使徒シスは空を飛んで逃げてしまいました。
無論、これは世界奉還陣に巻き込まれないようにするためなのもあるんですけど、飛んでどこに行ったのかは定かじゃないんですね。
8巻のエピローグの段階でパーティはバラバラになってしまいました。
大きく分けて渦波君、ラスティアラ、そして使徒シスの3つに。

この小説は一人称視点で進みますから、使徒シス視点にならない限り、もう最悪な状況下で再会するのが目に見えているんですよね。
しかも渦波君が現状地上に戻れない状況になっていますから、もしもティアラの再誕が使徒シスの最終目的ならこれ以上ない好条件なんですよね。
どうなるんだろっていう。渦波君が地上に戻るまでに大惨事コースになるのか、それともー……ですよ。

アイド先生の件といい、地上は不安要素でいっぱいなのです。
パリンクロンとの長きに渡る因縁に決着が付いたのに、むしろ問題は増えてしまったっていう。収拾付くのかこれ? って感じですね……読んでいて不安で胃が痛いです。



アイド先生のキャラについて。
途中、パリンクロンが困った顔を浮かべて下に2人写っている挿絵があります。
最初、その左下の挿絵の獣耳生やしたキャラがアイド先生なのかなーって勘違いしました。獣耳だったらまず地の文で描写があるはずですからね。

結論から言えばこの挿絵に写っているのはパリンクロン、セラさん、スノウの3人ですね。よく見れば左下(セラさん)、外套の下全裸なんですよね。どうして初見でセラさんだと看破できなかったのわたし……。

アイド先生は先生と呼ばれるだけあって教えるのが非常に上手い丁寧口調のキャラですね。なぜ挿絵無いの……と思って適当に検索したら、あった……。セットでネタバレ喰らった気がしないでも無いですが、眼鏡は合ってた……万歳(?)

目的のためには手段を択ばない狂気が見え隠れする良い感じのやんわり系マッドサイエンティストを連想しました。特に終盤。
よりによって渦波君の核を奪うなんて……このまま9巻に続いてしまいましたけど、9巻は地下から地上に向かって脱出するお話になるのは目に見えているとして、深すぎて本当に1巻で脱出できるのか? って疑っちゃうので活躍するのは10巻以降……なんでしょうかね。

ロードってキーワードとエピローグに出てきた新キャラ(10巻の表紙絵のキャラですよね)って絶対関連性あるだろって思ったので期待値上がりますね。
ロードの代わりと本物のロード
代用品って意味なのか再臨させるって意味なのか……いやーパリンクロン関係が比較的綺麗に収束したのにもっと謎が増えていないですかね……。

戦術関連は面白い味付けだと思います。
今まで登場したキャラって戦闘特化型ばかりでしたから、こう補助魔法中心で戦うキャラって新しいです。ましてやそれがバフ・回復関係に集中しているって言うんですから面白いです。
攻撃力が無いのもバフで強化できるのならば、重ね掛けしまくればー……って考えると攻撃特化になること『も』できそうな気がします。



ここからは8巻の戦闘部分の感想を書いていきます。

まずはなんといっても『世界奉還陣』ですね。
冒頭からヤバい雰囲気がぷんぷんしていましたけど、一体どれくらいの人が犠牲になったのやら……痛みを伴わず身体が溶けていくって恐ろし過ぎですよ。
ただそれが白い粒子のように舞い上がっていく光景は、さぞ幻想的だと思います。溶けるという一点さえ無ければアニメになったら映えそうです。

パリンクロンが無限のMPだーみたいな感じのことを言ってましたけど、真っ先に遊戯王でVS人形戦(オシリス)を連想しました

「デッキという名の上限があったのさ!」
(懐かしい)

生贄になってしまった人の上限があるだろって即座にツッコミを入れましたけど、単にMPが増えただけじゃなくて加工してモンスターを召喚できるってのは何とも末恐ろしかったです。
いくら渦波君が強いと言えど万を越えるモンスター軍勢じゃ分が悪すぎるでしょって思ったらマリアがマップ兵器と化しちゃったっていう。ちょっとドン引きしました。
要するにグレート動輪剣(グレートマイトガインの必殺技)ばりの攻撃で敵陣営ボコボコにしたんですけど、結局強化されたフレイムフラムベルジュなんですね。もっとこう、この時だけ使われる新魔法名を期待していたのでちょっと意外でした。

世界奉還陣といえば魔石線(ライン)の話が出てきて、あぁそういえばそんな設定あったなぁとぼんやりと1巻を思い出していました。
確か1巻の時に出てきた魔石線ってセーフティライン、電線的な使われ方でしたよね。

8巻に出てきた魔石線って規模が大きすぎてイメージ的に魔法陣を描く線をイメージしました。魔石線全てが干渉範囲でその上に立てばもれなく影響を与えることができるっていう。ラスティアラが被害を受けたり、終始大暴れしてましたね……。

世界奉還陣は生きとし生けるものを魔力に変換するっていうシロモノなんですけど、なんていうんでしょうかね……星(世界)が持つ記憶にアクセスできる手段にもなっていると思いました。
ライナー君の台詞が印象的ですね。

「ジーク! もし魔力が足りないのなら、あんたも『世界奉還陣』を使え! ワイス さんやパリンクロンのように!! あんたならできる! いや、これは元々、あんたのためにある魔法陣なんじゃないのか!?」
(8巻、No.3757-3759より引用)

ライナー君は先天的な才覚が無いからこそ、無いからこその視点で物事の本質を突いていますよね。わからないからこそわかることもあるっていう。
元々世界奉還陣は千年前の『技術』です。そして世界奉還陣の元々の使い手は始祖カナミ。まさしく正解を言い当てていたんですね。

そして、

「よくまた来たな! ここが、この『世界奉還陣』こそが迷宮の二十層! 闇の理 を盗むものパリンクロンの階層だ! いまこのとき、この場所こそ、世界の底!  ゆえにっ、急造でも無断拝借でもなく、二十層だろうが百層だろうが! 何層とだって言い張れるだろうよ! さあ、『第二十の試練』の答え合わせを一緒に始めよう ぜ!!」
(8巻、No.3567-3570より引用)

これですよ。
ローウェンと戦った時のヴアルフウラが三十層になるのも熱い展開でしたけど、世界奉還陣を迷宮と見立てるとか熱すぎでしょ……。
よくよく考えるとティーダと戦ったのが五層ですから、本当の意味で正しい階層で守護者と戦ったのって現状ゼロなんですけど、お約束を意外性でぶち破ってくるのでもう面白くてページが止まらなかったです。

かつて、パリンクロンはこういう風に言っているんですよね。

「いまからだ。いまから、ここが二十層。闇の理を盗むものティーダの階層だ。出張 の上、急造で申し訳ないが、ここが迷宮の二十層だと思ってくれ。さあ、真の試練を始めようか」
(3巻、No.4005-4007より引用)

8巻の時は「今この時」
3巻の時は「今から」
似ていますがニュアンスが異なります。
3巻の時はティーダの代行者として、8巻はパリンクロン自身として、と汲み取れます。というか代理ってパリンクロンが言ってますね。
8巻の時が答え合わせとなっている以上、パリンクロンの試験は3巻の時からずっと続いていた……と見るべきなんでしょうね。


そういえば1巻を軽く読み直すと、ティーダがこういうことを言ってるんですよね。

「おお、そこの可憐な君はよくわかっているね。やはり、いい。君らはすごくいい。 才能もそうだが、何よりも顔つきがいいね。君らは、かの英雄たちにとても似ているんだ」
(1巻、No.2397-2399より引用)

うわーお1巻の最初の守護者戦から伏線あったんですね……。
このバトルの時、渦波君もディアも「カナミ」も「シス」も単語ワード出していません。渦波君はジークですし、ディアはディアです。キーワードがでなかったんですね。

つまりティーダは始祖カナミ、使徒シスと面識があったことが確定するんですが、同一人物に近い見立てができなかったということは、生前面識があってもそこまで深い仲じゃなかったのかなぁー……なんて予想をしてしまいます。

8巻現在、ティーダは人として生きていた頃のお話が出てこないんですよね。
神聖魔法を懐かしんでいたので使徒シスと密接に関りがありそうなんですが……さて。



脱線しました。次行きましょう次。

渦波君は万全の用意をした上でパリンクロンと戦います。
あらゆる対策を講じていたにも関わらず、それを上回る個別対処をされてしまいます。

特に凄かったのがセラさんに対する対処方法
セラさん真っすぐな騎士軍人過ぎてダメ過ぎません? 
実力者かどうかは別にして妙なところでポンコツというか融通が利かないと思いました。

渦波君と戦うために、パリンクロンもまた万全の準備をしていたっていう。
カードゲームで例えると渦波君は最強の戦術を用意し、パリンクロンは最強のメタを張っていたっていう構図ですね。
メタを張って完全勝利になるはずがワイスさんっていうイレギュラー要素によって破綻していくっていう。言うなればパリンクロンが行うのはコンボ戦術ですから、コンボパーツが抜ければシステムが外れて破綻していくようなものですね……。


8巻の中核を担う部分になりますが、数値に現れない数値があるってのは今後も重要になってくると思いました。
ゲームでたとえると裏仕様ってやつですね。パリンクロンのバトルが始まった時、嬲られやられ放題で直ぐに瀕死に突入していくんですが、瀕死に突入していけばしていくほど、段々と勝てる気がしなくなっていくのが末恐ろしかったです。

特にHPがゼロを刻んでいるにも関わらず死ぬことがなくなる=半死人、モンスターと化していく……。
死なない相手に対処しようにも、肝心のディアは使徒シスに身体を乗っ取られていますし、ラスティアラは早々リタイアしていますから神聖魔法が使えるパーティメンバーがいないんですよね。
HPはゼロを刻んでも意味が無い、MPは実質無限。読んでいて絶望的だと思いました

瀕死からどんどん盛り返していくのでどうやったらパリンクロンに勝てるんだろうって思いました。ティーダの持っていた闇魔法に加え、パリンクロン自身が持つ呪術によってどんどん絡み取られていくんですが、底が見えないんですよね。

そしてトドメとばかりに陽滝の蘇生の甘言ですよ。
魔石人間だと錯覚している上に陽滝っていう精神的支柱が抜かれた渦波君が抗える未来が見えなかったです。ワイスが戦場に現れなければ詰んでいたでしょうね……ギリギリの勝負なのです。
偽りの真実ではなく、真の真実(ただし最後の1ページは見せない)って戦法といい、パリンクロンの知略恐ろし過ぎですよ……。

しかもそれで終わりじゃないっていう。
そりゃティーダの力を全部呑み込んで完全にモンスターになる展開は予想していましたよ。でも最後の最後の最後の切り札がまさか千年前の渦波君の器(肉体)とは予想できませんよ……。

あれですよね。ロックマンゼロ4みたいなラストバトルになっちゃったっていう。
渦波君の心と始祖カナミの肉体の対決っていう。
しかも始祖カナミの肉体は魂が宿ってなくても陽滝に対する想いだけで動いていますから、当然渦波君と惹かれ合い、奪いにかかってくるっていう。

このラストバトル、今までデータ的だったステータスが変化して良い味出しているんですよね。ノイズと化して正常に観ることができない。魂とも呼べる魔石を奪われたことによってバグが生じているっていう。
結局、8巻が終わった段階で水の魔石を失ってしまった以上、渦波君自身の戦力の減衰は免れません。魔石を取り戻さない限り、下手すれば元の実力に戻れないかもしれないですよね。現にスキルに空白が生まれてしまっていますし……。

そして今まで散々デメリットにしか働いてこなかったスキル『???』の真の意味、存在理由に辿り着けたっていう
これもまた千年前と関わる伏線で、一体何のためにこのスキルって存在しているんだと思ったらそういうことだったのかっていう。レベルが1に『戻った』のとセットで考えれば読んでいく中で答えに辿り着けたかもですね……。

『???』の真の意味に気付き、スキルに名前を与えるシーン。
8巻の中で屈指の名シーンだと思いました。
どうしてこの小説の名前が『異世界迷宮の最深部を目指そう』っていう、悪い書き方になりますが地味なタイトルなんだろってずっと思っていたんですよ。
それが8巻の大一番の大事な場面になって、やっとタイトルの真の意味が明らかになって、

『最深部の誓約者(デイ・カヴエナンター)』

カッコ良過ぎでしょ……渦波君のスキルネーミングセンス最高です。
ちなみにカヴエナンターはCovenanter、誓約者や盟約者、契約者。つまり結んだ者を示す単語です。なにを? 最深部を目指し、陽滝を取り戻す渦波君にしかできない誓い、千年賭けた愛の終着点です。

最深部に眠る渦波君の肉体。
最深部を目指す渦波君の魂。

千年かけて行ったレベルダウン。
この世界におけるレベルって漠然としていたんですよね。
どうしてモンスターを戦ったらレベルがアップするんだろうっていう。
RPGなどゲームにおいてはそれはシステムです。
でも実際は経験が溜まっても強くなるんじゃないんですよね。慣れていくんです。
スライムを何匹何千匹倒したところで、本質的に考えればある程度でストップしないとおかしいんですよね

でも、この世界における真のレベルは別の意味があったっていう。
レベルアップもあればレベルダウンもあってもおかしくなかったんですけど、レベルダウンを行ってレベル1に戻る――1巻の最初の渦波君の状態こそが出発点であり、終点であったっていう
漠然と最深部を目指さなければいけなかったのも、元の世界で待ってる陽滝に再会するためではなく、陽滝を取り戻すための手段だったっていう。

そして渦波君の真の正体。
陽滝は、ずっと渦波君の中にいたんですね
じゃあ陽滝の魂の在処はわかりましたけど、陽滝の意思はずっと眠ったままなのかな? って疑問が浮かびました。途中、ワイスが呼べば陽滝が応えてくれるーみたいな感じのことを言っていますけど、果たして今まで陽滝はずっと眠ったままだったのでしょうか? 軽く読み直ししたんですけど該当箇所わかんなかったんですけど、1箇所だけどこかで誰かが渦波君の意識を引っ張ったーみたいな感じの記述があった気がするんですね。

 僕のせいで、妹は弱っていた。
 妹がその病気にかかった責任は、僕にある。
 それは科学的に証明できない関連性だったが、僕は自分のせいだと信じていた。 いや、信じざるを得ないほど、僕は妹にひどいことをした。
(7巻、No.3409-3411より引用)

この辺もふんわりしたままです。
陽滝は使徒シスの影響で最終的に亡くなったことが示唆されているんですが、元々陽滝が何の影響で呪いと言って良いんでしょうね……何に侵されたのかは書かれていないんです。
7巻の回想で陽滝が『健康』だった頃の描写もありますから、生まれつき何らかの影響を受けていた……とは考えにくいです。
そして上記の部分。
科学の記述がある以上、千年前がスタートラインって考えるのは時期尚早だと思うんですね。まだその手前がある気がするんです。
それこそ元の世界とこの世界がリンクしてくる、根底からまた覆りそうな見えない真実が……。



ちなみに8巻で一番好きな台詞は、渦波君が最深部の誓約者を命名した台詞でもパリンクロンがニ十層の宣言をした台詞でもなく

「――『 我に在り、汝に在る』! ああ! ヘルヴィルシャイン家が産んだ至高の光は僕が受け継ぐ! 血はあらずとも、魂がそこに至った! 僕こそがヘルヴィルシャインの最後の光! ライナー! 『ライナー・ヘルヴィルシャイン』だ!!」
(8巻、No.3507-3509より引用) 

だったりします。
一晩経って読み返すと泣きそうになりますね……。


ってことで異世界迷宮の最深部を目指そう、8巻の感想記事でした。
いくつか感想書いていない部分があります。全部懇切丁寧に書くとさらに10000文字くらい必要になるのでキャパオーバーです。しんどいです。
感想も創作も楽しくをモットーにしていますので、自分のできる範囲内で行いたいのです。もっといっぱい書けよーって意見があるかもしれないですけど、何卒ご容赦していただけると幸いです。

9巻からは地下、第六十六層の裏からスタート。
新キャラの性格がまた良い感じに主張力あるので先が楽しみですね。
相棒と化したライナー君。そして一人称が童(わらわ)で渦波君のことを「かなみん」とフレンドリーに接してくる、千年前のロード。五十層の守護者、ロード・ティティー
複雑化していくシナリオも登場キャラががらりと変わるであろう第四部。
アイド先生の暗躍。
陽滝の行方。
使徒シスの行方。
千年前の真実。
世界奉還陣の影響。
この世界の正体。
元の世界の正体。
まだまだ全然収束する気配が無いですね。どうなることやら……。
(おわり)