今回は外伝から本編に戻りまして、ゴブリンスレイヤー11巻の感想記事をお送りします。

いつもコメントをしてくださる方から外伝1、2。
つまりイヤーワンとダイ・カタナを履修していると、より楽しめると教えていただきました。

そしてひとつ前の記事でも雑記として感想を書きましたが、バンパイアハンターDの劇場版を履修しているとより楽しめることがよくわかりました。想像以上にバンパイアハンターDでしたね
ちなみに小説だと第三巻、D-妖殺行が劇場版のお話に該当するようです。

はい。いつも通りおことわりです。
当ブログの感想記事はネタバレだらけです。
特に未読の方は記事をお読みの際はご注意ください。

GS11



ゴブリンスレイヤー 11(GA文庫) 
著:蝸牛 くも先生
イラスト:神奈月 昇先生
ゴブリンスレイヤー11 (GA文庫)
蝸牛 くも
SBクリエイティブ
2019-09-13




ゴブリンスレイヤー11巻はゴブリンスレイヤーが始まって以来、初めて他国のお話になります。
森人の里は他国扱いじゃなかったの? と思ったのですが作中でもツッコミが行われてました。

東の隣国、砂漠の国が今回の冒険になります。

ゴブリンを狩るために冒険者としての道は半ば諦めているゴブリンスレイヤーさんですが、今回のお話は文句なしに大冒険と呼べるものになりました。
恐らく、ゴブリンスレイヤーさんの胸に光を落としてくれたことでしょう。




さて、感想に移る前に先にゴブリンスレイヤー11巻の欠点を書きます。

今回はとても面白かった半面、不満点も残ってしまいました。
何が不満かというと、ゴブリンスレイヤーさんと並行でお話が進む、東の隣国のお姫様のお話が中途半端なところで終わってしまったことです。

ゴブリンスレイヤーは今のところ、2巻以上お話が連続して続くことはありません。
今までのお話が今後のお話に影響を与えることはあれど、お話そのものは1巻1巻で独立した構成になっています。つまり、『次回に続く』は無いんですね。

ですので東の隣国のお姫様のお話が『私たちの戦いはこれからだ』エンドは不満が残ってしまいました。もっとも、この小説は『ゴブリンスレイヤー』なので致し方ないとも思いますが……。

しかし読者の目線で考えれば、お話を読んでスッキリした気持ちになりたいのです。
それが悲劇であれ喜劇であれ、完結したというスッキリをしたいのです。
悪い意味の余韻や残滓にたゆたわせたくないのです。
だから、ゴブリンスレイヤー11巻は不満も残ってしまいましたね……。




ココからはゴブリンスレイヤー11巻の感想を書いていきます。

まず、イヤーワンとダイ・カタナを読んでいると何がわかるのかまとめと感想です。

・国境の隻眼の女将軍の正体がわかる
・蟲人の長の正体がわかる

大きく分けてこの2点だと思います。
11巻は実は冒頭で書きました、外伝とバンパイアハンターDを観たほうが良い、と提言されるまでに隻眼の女将軍とお話するところくらいまでは読んでました。

当然、イヤーワンの知識が無いのでこの女将軍が誰なのかわかんなかったんですね。
この隻眼の女将軍の正体は外伝1、イヤーワン2巻を読めば明らかになります。


そして重要なのが後者、蟲人の長の正体です。
ダイ・カタナから引き続いて蟲人が新たに登場しました。
蟲人の文化や思想がより深くわかったり、女性の蟲人の登場の期待に拍車がかかりました。
しかしセリフ付きなのは蟲人の長だけでした。しょんぼりです。

・元冒険者
・交易神を崇めている
・パピルスに描いた砂漠のマップが詳細に描かれている
・ゴブリンスレイヤーに誰かの影を重ねている

……まさか!?

って思ったのは言うまでも無いです。
そしてトドメ。最後に蟲人の長を差した地の文が、蟲人僧正

蟲人僧侶本人じゃないですかやだああああああ!!!!

AA版がゴッド・リーさんで途中退場覚悟しましたが、これで少なくとも剣の乙女と蟲人僧侶は最後まで生き残ることが確定しました。ひゃっほい!

新たに蟲人僧侶に関する情報でわかったことと言えば、蟲人僧侶は11巻において、老人と描写されています。
つまりダイ・カタナの時点でそれなりに高齢だったことが伺えます。

ダイ・カタナはゴブリンスレイヤー1巻の10年前のお話ですので、ゴブリンスレイヤー11巻は約2年半近く経過していますので12年半後と見立てることができますね。

そういえば蟲人僧正は街に寄りたくは無かったようです。
じゃあ蟲人の出身地や国籍ってどうなってるんでしょ……。
ダイ・カタナ上巻で語られていたのかな……見逃していたのかな……わかんないです。
多分、ダイ・カタナの続きで語られます……よね?



ふたつ目にバンパイアハンターD(劇場版)オマージュネタがどれくらい登場したのか。
全てを把握しきれているわけではない、と前提を置いて書きます。

最初はサンドマンタの大群
これは劇場版のDVDを観て、絶対に登場するだろうなって思いました。
それだけインパクトがあり、見応えがあり、脳裏に焼き付く光景です。

そして、

>「まったく……どうしろって? あの上を馬に乗ってぴょんぴょん飛んで渡れとでも?」
> 御伽噺に出てくる黒衣の狩人じゃあるまいし。呆れたように、妖精弓手が呟く。
(11巻、位置No.1796-1798より引用)

露骨すぎて笑いました。
どうやらDの逸話は御伽噺として語られているようです。
前半こそ笑いながら読んでいたこの場面ですが、終盤まで読むと割と笑えなくなって凄く良い前フリだったんだなぁとしみじみ思いました。


次に黄金の蜃気楼亭
描写が全体的にどことなくバルバロイの里をイメージしているんじゃないかなぁと思いました。
亜人種だらけでしたしバンパイアハンターDが深くベースになっているのなら嫌でも過っちゃいます。

……獣人の闘士らはマイエル=リンクを護衛した3人のオマージュなのかな?
と思ったのですが4人いるので1人多いんですよね。うーん……。


最後は11巻の大冒険のメインダンジョン、赤黒い城塞

> そうして一党が行き着いた先こそ──夜霧の彼方に聳え立つ、赤黒い城塞の影であった。
(11巻、位置No.2735-2737より引用)

思いっきりカーミラの巨城(チェイテの城)じゃねーか!! ってなりました。
となるとクライマックスだと空に向かって打ち上げられるのか!? とか思ったのですが割とあながち間違いじゃ無かったのでよくできたお話だなぁ……って思いましたね。

この世界にロケットってあるのか!?
と思ったらまさかのあの展開でしたからね……パンチが効きすぎでしょホント。




それではココからはいくつかエピソードや登場人物に対する感想を書いていきます。


砂漠に関する科学と魔法学的伝承
四方世界って意外と現代には劣りますが、科学が発達している節があります。

そんな中で槍使いがあれこれ砂漠のことをレクチャーしてくれる場面があるのですが、こういう解釈なのかーとナルホドなぁと思いました。
特に熱中症を病の神に見立てるのは面白かったです。

基本的に四方世界だろうと現代の砂漠と差は無いので、昼夜の寒暖の差、照り返しの太陽光、塩分の補給と知識と照らし合わせながら読んでいった感じです。

>「もし誰かに漏れたりしたら、面倒な事になりますから」
> 槍使いは無言で天を振り仰いだ。視界には天井が映るだけだった。
(11巻、位置No.602-604)

思わず吹き出してしまいました。
なお、女神官周りはこれまでの経験を経ての動きが多かったですね。
サウナの中に鎖帷子を持ち込むシーンはもっと大笑いしました。

令嬢剣士改め女商人も知識としての砂漠を知っていても、より慎重に慎重に経験者から話を訊く、という姿勢が凄く好感を抱きました。
5巻で大失敗を犯して以降、石橋を叩いて渡るプレイになっているので、5巻の出来事は性格のみならず、考え方すら変えてしまったんだなぁってなっちゃいますね。

なお、その慎重さが今回の大冒険において、重要な手助けになったのは言うまでも無いです。



密偵と赤毛の森人の少女
10巻で再登場を強く願ったものですが、意外とあっさりと2巻連続で登場してくれました。

メインシナリオにがっつりと絡み、しかも赤毛の森人の少女は女神官とエンカウントして交流を深める、というグイグイ迫る勢いです。
密偵ら御一行とゴブリンスレイヤーさん御一行がニアミスしているのが面白いですね。
序盤、中盤、終盤とそれぞれ大活躍でした。

>「一発逆転か?」
>「大魔導師が九つの威力にかけて」
>「上等」
(11巻、位置No.130-131より引用) 

11巻で特に大好きなやり取りのひとつです。
ルビのある無いで大違いなセリフでして、

大魔術師と書いてガーフィールド
九つの威力と書いてパワーナイン

とルビが振られています。

何のこっちゃかというとイヤーワン2巻が顕著でしたがMTGネタですね。
ガーフィールドとはMTGの生みの親、リチャード・ガーフィールド氏のことでしょう。
そしてパワーナインとは、MTG最初期の特に有名なぶっ壊れ(強すぎの意)の9種、パワーナインを差していると思われます。

ちなみにパワーナインとは、

Black Lotus
Mox Pearl
Mox Sapphire
Mox Jet
Mox Ruby
Mox Emerald
Ancestral Recall
Time Walk
Timetwister

の9種のことです。
このうち、ブラックロータスはゴブリンスレイヤー9巻でも登場しました。
しかし元ネタはMTGではない別の作品なのでした。
詳しくは9巻の感想記事に調べた結果を書きましたので、興味のある方はご覧くださいね。


赤毛の森人の少女の出自が明らかになったのが密偵らの大きく新たな情報。
チェンジリングの受け取り方はいくつかあります。
嬰児交換なのか。あるいは変異・祖先の血の影響なのか。

なお、その手前に

>その名が耳に目を止めた女神官は「おや?」と数度目を瞬かせた。
>森人と言うにはやや短く、けれど半森人と呼ぶにはやや長いような気がしたのだ。
(11巻、位置No.2359-2361より引用) 

とあるので嬰児交換の線は薄いと思いました。
森人でも半森人でも無いだろうことはこれで明らかになっていますし。
こういう時の『~気がした』は気がしたのではなく、確定情報として見たほうが良いです。
それだけ女神官の勘は鋭いのです


密偵らは他のメンバーも含めてパーティを組んでいることが明らかになりました。
今までの例と今までいただいたコメントを参考にして考えると、蝸牛くも先生が過去にプレイされたTRPGの時に作成されたパーティ辺りが元ネタ……なのでしょうかね。

ダイ・カタナの金剛石の騎士のパーティはやる夫版を読めばジョジョ第三部が元ネタだと思われる(ただし誰が該当するのかわからない者もいます)ので明確な元ネタありきかもですが……。



砂漠で追跡されながらの戦闘
密偵らとゴブリンスレイヤーさんら、それぞれゴブリンと戦う際の戦術が違って面白かったです。
戦い慣れてそうっぽい密偵らと違い、ゴブリンスレイヤーさんらは機転を利かせた奇手で潜り抜けたの凄いですね……流砂をああいう見立てをするとは。
《浄化》(ピュアファイ)の奇跡の応用範囲が広すぎで参りますねこれは。

バンパイアハンターDで馬車を追跡するパートが多いんですけど、こっちでオマージュっぽいシーンあるかなぁと思ったのですが多分、無い……ですよね?



ゴブリンスレイヤーさんらが立ち寄った死の街
11巻を読んで一番ヤバいと思った場面です。
遭難して現在地がわからず、やっとの思いで辿り着いた街の住人全員が既に死亡状態。

ひっそりとしている=ゴブリンに襲われた 

と最初思ったんですがもっとヤバかったです。
馬借の男性と馬車に合掌。

ちなみにこの時に語られている、色のある死とは『はてしない物語』からですね。
街の住人がどうして亡くなっているのか?
その原因は想像だにできなかったですね……。
ただこういう亡くなり方をするのであれば、家の中がもっと砂だらけになっててもおかしくなかったと思うんですね。熱波だけが襲ってくるってことは無いでしょうし。

事実、熱波が襲ってきた時は外から砂で埋まってしまいましたし、

なお、この赤き死の風――シムーンですが現実に実在する現象です。
砂嵐があることくらいは教科書その他で存じていましたが、まさかこういう死に直結する恐るべき現象があるとは怖いですね……。

しかも誇張でもなんでもなく、11巻の作中のように被害を受けるとああなってしまうってのはビックリしますね……凄く怖いです。

シムーン(wikipediaの記事より)

知識がある、ということが何よりも武器になるというのはゴブリンスレイヤーにおいて散々描写されていますが今回も例に漏れず。
機転を利かせて急場を凌ぐことで銀等級の冒険者がいかに銀等級であるかをしらしめていると思いました。
気付いてからシムーンが襲い掛かってくるまで時間があまり無かったですし、まさに危機一発でしたし。
それだけに凌いだ後の絶景の描写は凄かったですね……。

まさに光と影。生と死の境界線です。
冒険とは、希望だけでなく絶望ももたらすものなんだなぁと思っちゃいますね……。



女神官の成長。ゴブリンスレイヤーさんの夢。覚知神の干渉
10巻で表だけでなく裏の世界の一面を知り、今度は異国の地で更なる深奥を見て場慣れしたというか成長を感じました。正義一辺倒ってだけではなく、そういう世界もある、という肯定的見方ができるようになったというか。

上でも書きました。槍使いとのやり取りやサウナの一件。
それに《浄化》などの奇跡の使い方。過去の経験を経て未来に活かす……なんと素晴らしいことでしょうか。

そして今回のお話は青玉等級の昇級試験も兼ねることになりました。
2年前に別の青玉等級(2巻、3巻参照)の等級審査を請け負ったゴブリンスレイヤーさんが、今度は2年間共に冒険してきた女神官の監督官のような役割も担ったのは色々思うことがあったのではないでしょうか。


そしてゴブリンスレイヤーさん。
ゴブリンスレイヤーとして動くことは同時に冒険者としての生き方を諦めることになるのですが、今回の冒険は大冒険だけでなく、夢も叶ったことになってこれ以上ない幸せをもたらしたのではないでしょうか。

まさか序盤の「ゴブリン退治はもう飽きた」のメタルマックスオマージュセリフがそのまま終盤の伏線になっているだなんてわかるもんですか……。

少年魔術師がドラゴンと対峙するのはずっと未来の話でしょう。
しかしまさかゴブリンスレイヤーさんが正統派なレッドドラゴンと、それこそ財宝を守るドラゴンと対峙するという、王道ファンタジー直球な戦闘シチュエーションを体験できるとは……。

財宝を守るドラゴンってシチュは色々な作品で見かけますが、源流を遡っていくと古の叙事詩、ベーオウルフにヒットします。
ダイカタナの記事辺りで世界樹の迷宮、そしてフロースガルさんの名前を出しましたが、ここでフロースガルの名前を見かけたのは何か感じるものがありますね。

ちなみに今になってずっと勘違いしていたことですが、
『叙事詩』って読み方『ジョジシ』なんですね。ずっと『リョジシ』だと勘違いしていたですorz

ベーオウルフ(wikipediaの記事より)

今まで2度に渡ってオーガを倒してきたゴブリンスレイヤーさん御一行。
しかし圧倒的な暴力は知略を軽々と吹き飛ばしました。
もうこれはドラゴンを倒せるんじゃね!? という希望的観測を軽々と打ち砕きました。

とすれば倒せない=逃走する、くらいしか生き残れる道は無いです。
和解なんてもっての他。往年のファンタジー作品と同じく、火炎のブレスは健在。
そういえば2巻の終盤で名前を言ってはいけないモンスターの熱線を妖精弓手はかわしていったことがありました。

熱線とは即ち線、ライン。幅は狭いです。
しかしブレス攻撃は線では無いです。面に対する攻撃なのです。
ですので妖精弓手が避け続ける、という幻想すら抱かせてくれません。

だからドラゴンをどうしたのか、という顛末はナルホドなぁと思いました。
ドラゴンから見れば人間なんて歯牙にもかけない過小な存在なのですね……。


ドラゴンと対峙したことで、夢が叶いました。
しかし今回の物語はゴブリンスレイヤーさんに同時に別の出来事で絶望を与えたと思います。

それが今回の黒幕サイドがゴブリンを使役していたという事実。
ゴブリンに全てを奪われたゴブリンスレイヤーさんから見れば、言葉では言い尽くせないドス黒い感情を抱いてしまったのではないかと思います。

その結果が最後のサンドマンタの大群じゃないかなって思うんですね。

滅ぼさなければいけない。こんなことは許してはいけない。
といったような感じで強い気持ちを感じました。


思えばゴブリンを使役する、というアイデアを思い付いた人にも合掌ですね。

> 小鬼を繁殖させ、飼いならし、兵力とする──そう閃いた時は、まさに天啓を得たと思った。
(11巻、位置No.3876-3878より引用) 

恐らく、覚知神がアイデアを授けたって描写なんでしょうね。
今までゴブリンに覚知神が干渉したらどうなるのかっていうのは何度かありました(直接授けた瞬間の描写は無かったと思います)が、人間に干渉したらこんな恐ろしいことになるんですね。

今まで人間に干渉したらどういう行動を移すのかって例え話はありましたけど、いざそれを実行したとなると稀有なレアケースです。
元々良い人だったけど悪い人になってしまった、欲望に負けてしまったってケースであれば10巻の黒幕サイドとかありましたけど、こう……もっと悪意の花がいきなり咲いたってのは無かった気がします。



女商人の成長
恐らく女神官以上に今回のメインキャラで一番成長を感じたのは女商人だと思います。
過去の経験を糧にして、努力する、研鑚する人になっていってますね。
その上、驕ることをせず、腰を低くし、人をあげるのが上手いです。

そして今回は胆力や機転を利かす描写が多かったですね。
特に城塞に侵入する際、『護衛』をつけてもらったとはいえ、ひとりで大多数の男性を相手にするという大立ち回りをしてくれました。

この時相手をしていた男性らには合掌ですね。
強いて言えば、夢を見たまま即死したので痛みを感じることは無かったのは良かった……んじゃないでしょうかね。
阿鼻叫喚となり、城塞と一緒に『沈没』する恐怖を抱くことは無かったのですから……。



元ネタ(オマージュネタ)。直ぐにわかったものや調べてわかったもの

第1章『胸が高鳴る(ドキドキ)』
→ハイロゥズの楽曲、胸がドキドキ

第2章『自由街道(フリーウェイ)の戦士』
→ゲームブック、フリーウェイの戦士

第4章『煉獄の享受者たち(ゲヘナ アナスタシス)』
→TRPG、ゲヘナの続編。ゲヘナ~アナスタシス~

間章「波斯の姫君(プリンセス・オブ・ペルシャ)」
→レトロゲーム、プリンス・オブ・ペルシャ

わかった範囲で。
プリンスオブペルシャは直ぐにわかりました。
ゲヘナもTRPGであるのは知識で知っていたので、それ関連かなーと調べたらすぐにヒット。
フリーウェイの戦士もどっかで見た覚えがあったのでピンときました。
胸がドキドキはよくあるフレーズだと思ったら直球で曲がヒットしたのはビックリしました。
(ハイロゥズの曲、むかしは聴いていたのにすっかり忘れてますねわたし……)

そういえばゴブリンスレイヤーって、間章のタイトルは通常のカギ括弧、メインストーリーは二重カギ括弧なんですね。
特に疑問に思わなかったので、こうしてまとめていくうちに違いに気付いて「へー……」ってなりましたです。


>「やはり ゴブリン か」
>「そうなります」
>「いつ出発する? 俺も行こう」
(11巻、位置No.386より引用)

今まで何度かあったやり取り。
自信が無かったんですけど今回で確信を持てました。
これジョジョ第三部のやり取りのオマージュですね。
ダイ・カタナのやる夫版で承太郎御一行が出てきましたので確信を持てましたです。


>「おかげで害虫駆除に大忙しなのさ」
>「陛下が?」
>「貧乏貴族の三男坊とその従者が、さ」
(11巻、位置No.2105-2106より引用)

何度かコメントをいただいきましたが、国王の身分を隠すための自称は貧乏貴族の三男坊なのですね。ホント暴れん坊将軍ですね……なんで気付かなかったんだろ。


>「──幸運と勇気を」
(11巻、位置No.2583-2584より引用)

今までの元ネタの傾向を鑑みると、この一文はジョジョ第一部、騎士ブラフォードがジョジョに託した言葉と文字、

>「ジョナサン…このおれの剣に刻んであるこの言葉をおまえに捧げよう! Luck!(幸運を)」
>「そして君の未来へこれを持っていけッ! PLUCK(勇気をッ!)」

だと思われます。
ジョジョ第一部の中だと屈指の好きなやり取りなので思わずジーンとしちゃいましたね……。


>「お前さん、これ見て只人は邪悪だから全部滅んじまえとか言うなよ?」
(11巻、位置No.3331-3332より引用)

直前のおぞましい描写とセットで鑑みると、多分幽遊白書で仙水忍が人間を滅ぼす考えに染まってしまったきっかけのシーンのオマージュなんじゃないかなぁって思います。




といった感じで今回の感想記事を終えようと思います。
今回のメインダンジョンの戦闘方面あんまし触れて無いですけど、良い意味で今までの『ゴブリンスレイヤー』らしい戦闘で面白かったです。
城塞や要塞に侵入する、というシチュは今までもありましたけど、正面以外から侵入するって意外とレアですねゴブリンスレイヤーだと

元ネタは調べれば調べるほどヒットするんですが、元ネタ全部調べたぜブログではないので、自分の手に負える範囲、自分の楽しめる(苦にならない)範囲で書いていきましたです。
他にもこれが元ネタなんじゃないかなーってのはいくつかあるんですが、それは11巻を読んだあなたが確かめて欲しいなぁって思います(投げ槍)

次回はいよいよ現在刊行している最新作、ゴブリンスレイヤー12巻の感想記事をお送りします。