断頭台の迷宮のプレイ日記その16。
当ブログの感想記事はネタバレだらけです。
特に未読の方は記事をお読みの際はご注意ください。

---16回目を始めた時点のアドベンチャーシート---

・プレイヤー3
◆原点
原点技量:10
原点体力:19
原点運勢:15(10+1+1+1+1+1)

◆現在のパラメータ
技量:10
体力:9
運勢:15

・イリアン
◆原点
原点技量:8
原点体力:20

◆現在のパラメータ
技量:8+1
体力:20
装備 ツヴァイハンター:技量+1

◆全滅回数
6

◆所持アイテム
背負い袋
ナイフ
ギロチンの鍵を開けられたネックレス(原点運勢、運勢+1)
銀のナイフ
金の指輪
ハンマー(くさびはロスト)
たいまつ
エルブンリング(装備している限り、戦闘で受けるダメージは1ポイント少なくなる)
エウロパの赤石(戦闘時以外の運試しで運勢が減らなくなる)
エルブンソード(ダメージを与えた時、2ポイントの代わりに3ポイントのダメージ)
エルブンマント(戦闘時、ダイスの目に2を足して計算しても良い)
メノウの鍵
バスタードソード(攻撃の際の出目-1。ダメージ+1)
銀のダーツ(戦闘前に使用可。2D振って技量以下の目なら2ダメージ。2回使うと無くなる)
活力の香×6本(戦闘以外で使用可。体力を1D回復。何度でも購入可)
蒼い指輪
幸運のお守り(運勢上限と運勢をそれぞれ+1)
金貨1枚

◆ミッション
イリアンを探してメッセージを届ける→クリア
地下研究所を探す→クリア
大悪魔バアルの化身、アリオットに協力して魔法使いの幻術を破る→クリア
☆パラグラフ[30]で[3]を調べることができる
(戦士の霊にぶどう酒を差し出しているのが条件)
☆幻術を破る方法:幻覚ではないか疑った場合に10引いたパラグラフを調べる
(アリオットから情報を聞いているのが使用条件)
☆ヴァンパイアと戦闘になった際、20引いたパラグラフを調べることができる
(女神から情報を聞いているのかが使用条件)
☆ゴールデンバウムを口にしたい時、今いるパラグラフから7引いたパラグラフにジャンプできる
(2階、アリオットの部屋の西の小部屋で謎解きを解くのが必要条件)
☆「ギロチンハンズの名前を呼ぶことができる」と書かれている場面でその番号から15引いたパラグラフに進むことができる
(イリアンを連れた状態で宝物庫(秘密研究所)に行くのが条件)

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断頭台の迷宮 ゲームブック kindle版(FT書房様) 
著:清水龍之介先生
イラスト:ケロリ先生
編集:杉本=ヨハネ様
断頭台の迷宮 ゲームブック
清水龍之介
FT書房
2014-11-10




前回はアリオットを完全に倒し、秘密研究所でアイテムやフラグを回収し、女神と取引を終えたところで終わりました。

今回はいよいよ2人目のプレイで詰んだ、2階北西の行き止まりでメノウの鍵が必要なイベントを起こします。
名称不明の迷宮 1Fまとめ
名称不明の迷宮 2階まとめ
名称不明の迷宮 パ50
2階、北西の行き止まりまでやってきました。

今回は紫水晶を持っておらず、メノウの鍵を持っています。
紫水晶を持たないことでようやく先に進めます。

メノウの鍵を壁のくぼんだところに押し当てると、鍵は壁に吸い込まれ、壁に文字が現れました。

『断頭の怪物に人間を生贄として捧げよ。さすれば地上への扉が開かれん』

ここに来て二者択一の非情な選択肢。
片方がギロチンハンズに殺されなければ脱出できないって無茶苦茶な話です。
プレイヤー3が悩んでいると、イリアンが自分が生贄になるって言って断頭台の受け口に首を乗せてしまいました。

死ぬ気まんまんのイリアン。
イリアンが喋るイベントは少ないです。
でも喋る度にイリアンのヒロイン力はどんどん上がっていきます。
これでプレイヤー3だけ脱出できました、だと後味が悪すぎです。

現れたギロチンハンズに対し、

『あなたは知っているなら、彼の名前を呼ぶことができる。指定された番号へ進むこと』

というテキストが登場。
もし名前を呼ばなければイリアンは斬首され、プレイヤー3は脱出できたっていう後味の悪いエンディングになります。

☆「ギロチンハンズの名前を呼ぶことができる」と書かれている場面でその番号から15引いたパラグラフに進むことができる
(イリアンを連れた状態で宝物庫(秘密研究所)に行くのが条件)

を使います。

「よせ、エドワード!」

とプレイヤー3が咄嗟に叫ぶと、ギロチンハンズことエドワードに変化が生まれます。

アレですね。
長い時をギロチンハンズとして過ごし過ぎたお陰で混乱している、といったところでしょうか。

ここでエドワードを止めるために選択肢が5つ出てくるんですが、1~4番目はシナリオの中で登場した人物名なのに対し、5番目誰だよwww な選択肢でお腹に非常に悪いです。
無論バッドエンド直行なのは目に見えているので選びません。真面目に行きます。

まずココでエドワードとイリアンは呼んでも意味が無いでしょう。
だってエドワードって2回呼んでますからね。3回呼んで止めました、はちょっと腑に落ちないです。

イリアンは無論除外。だってエドワードはイリアンを知りませんから。

問題はヴィンセントとローラ。

ヴィンセント博士はエドワードに優しさを取り戻してやって欲しいーみたいな感じの日記を遺していました。じゃあエドワードに優しさを取り戻させる相手って誰なんだっていうと、メタ的に考えると恋人のローラが妥当です。

でもエドワードに人間らしさを教えたのはヴィンセント博士なんですよね。
生みの親ですし理解者であり、友ですし。

ココで問題になるのが、果たしてエドワードはヴィンセント博士の名前を知っていたのか、という問題。ヴィンセント博士の容姿は覚えているでしょうけど、名前を教えたって記述は無いんですよね。また、エドワードが恋した相手がローラであることが判明しているのは、恐らくエドワード軽油だったんじゃないかなって思うんですね。

ということで選択肢はヴィンセントではなくローラを選びます。

おおー
なんかそれっぽい展開に。

ええっと、エドワードが名前に食いついてきました。

「その娘は、ローラだ! 俺にとってのローラなんだ!」

『人間』であるのを思い出すように、時の氷が解けるように、エドワードに反応が。

エドワードが、

「愛しているの?」

に対し、イリアンが、

「もういい、もういいよ。嘘をついてここから出して貰ってもしょうがないんだ。お前は正直なままで良いんだよ!」

と相反する反応。
愛しているのか? わからないのか?

いやここまでのテキストでプレイヤー3がイリアンを好意的に見ているのは明らかです。
それが指輪の魔力なのかは定かでは無いですが、これもまた、事実です。

だから選ぶ選択肢は当然、愛している、です。
というかココでわからない、が正解ってのはシナリオが閉まらないのでそりゃないでしょ。




……と、ココで飛ばします。とても重要なクライマックスなので。
気になる方は是非とも電子書籍版を購入して追いかけて欲しいのです。

結論から言えばエンディングに辿り着けたのですが、その手前で大きなギミックが登場しました

このギミックを突破する方法はいくつかあります。
今回は多分正攻法で突破したってことになると思います。
今まで散々出てきたアレがココに来て……ってのは面白い趣向だと思います。

気付いている人がいるかもしれませんが、実はいくつかイベントを起こしてorクリアしていません
意図的に避けていたって訳じゃ無いんですが、詰んだらやり直そう精神だったので放置していた感じです。

なのでエンドはエンドですけど、いわゆるノーマルエンドだと思います
『完全クリア』するにはいくつかのイベントを起こし、さらにアイテムを回収した上で、だと思います。
ただそれをするには大きな問題が立ちはだかるので、それを突破するにはどうすればーになってきます。

運でクリアするのが正解とは思えないんですよね。
戦闘もそうですけど、ステータスが低くてもちゃんと段階と必要なアイテムとフラグさえ用意していれば突破できる作りになっていましたし……。




ということで一応断頭台の迷宮、クリアしました。
短かったですけどエピローグもあって物語がちゃんと締めくくられていて良かったです。

ガッチガチにデッドロックが掛かったシナリオだと思ったら終盤、割と色んなことができた、と後からわかったのは面白かったです。

結局、クリアするのに約1カ月かかりました。
これで電子書籍版380円ですよ……真面目に日記を付けたのでこんなに時間が掛かってますが、必要最低限メモを録る程度なら1日以内でクリアできますねこれ。

面白かったのはデッドロックがかかっている脱出ゲームといった感じで謎を解いたり順番を考えるのが楽しかったです。

不満点は電子書籍版ですが、一部誤字があり、ジャンプしないパラグラフorパラグラフ先が間違っているジャンプが結構な数見受けられたことです。そういう部分でストレスが溜まったので、もし改正版が出るならこの辺直して欲しいと願います。

あと結局クリアしてから振り返ると、戦闘方面はオマケに近かったんだなと思いました。
ちゃんと段階を踏んでいれば、ある程度技量が高ければ戦闘難易度はあって無いようなものになってしまいますからね……。

でも結局戦わなかった『アレ』がありますので、戦闘方面は『アレ』がメインだったのかもですね。

そして最後。
このダンジョンにどうやってこの4人は潜り込んだんだって謎は明らかになりませんでした。
脱出する方向はあっても、その逆が見当たらなかったんですよね。封印された遺跡なので何かその辺説明があれば嬉しかったです。


ゲームブックをプレイしたのは無茶苦茶久しぶりでした。
今はモバイルとパソコンがあるのでメモを録るのは楽ですね……もっと大変なものになると思ってたんですけど思ったよりは楽で良かったです。

完全クリアするルートや運任せで突破するルートなど、いくつか遊び方があるのでやり込み要素的な部分があるのも現代ちっくで良いんじゃないかなって思いました。
(おわり)