注意!
割と酷評に近い感想になっています。好意的な感想をお求めの方は回れ右してください。


いきなり本題です。
dアニメストア for Prime Videoにゴブリンズクラウンが来ていたので早速視聴しました。
公式サイトを見ると9月25日に配信開始していたらしいので1カ月近く気付かなかったですorzlll

GC

メイドインアビスの劇場版はまだこっちには来ていないので、想像よりもずっと早かったな、が第一印象でした。



ゴブリンズクラウンは小説5巻をアニメにしたものです。

原作小説の感想はこちらからどうぞ。


……合計時間約60分なのは猛烈に不安になりました
相当な圧縮が行われているんだろうな、と思いました。

以下、今後はゴブリンズクラウンを新作EPと表記します。


当ブログはtwitterの反応方面はいぶそうの感想記事が一番人気です
ブログのトータル的な人気はゴブスレの感想記事が一番人気です
毎回コメントをいただいて、たいへんありがたいです。

そんなゴブリンスレイヤーですが、新作EPはtwitterで流れてきた感想や当ブログに寄せられたコメントから猛烈に不安を感じていました
省略されたシーン多いんだろうなーって思わざるを得ないですよね。
時間が圧倒的に足りないですし……。


新作EPを観て、決して悪すぎる出来……ということは無かったです
ただし良い新作EPなのかというと、それはNOと言わざるを得ないです

具体的には省略されたシーンよりも説明描写が圧倒的に不足しています。
無理矢理テンポを良くし、比重が変わったことで無理矢理テンポが悪くなった、そんな印象を受けました。


そして個人的にこれはちょっと……と思ったシーンが2つあります。

ひとつは妖精弓手が女神官と共に温泉に入るシーン
それまではお風呂という文化に対し、妖精は精霊の観点から入るのをためらっていたんですけど、

ためらう→意を決して入る

の流れが省略されていていきなり入浴中から始まるので、妖精弓手がただの温泉好きのキャラになってしまっていて頭を抱えました。
ただのお風呂嫌いならまだそんなに……なんですが、森人(エルフ)と只人(ヒューム)の文化・価値観の違いが上手く打ち解け合っていくシーンなので非常に残念な気持ちになりました。


もうひとつは砦で令嬢剣士が首の後ろに刻まれた刻印の呪いが発動するシーン
新作EPは小説版と違い、呪いが発動したとわかる描写が殆ど省略されています
なので何故令嬢剣士は痛み出したのか、という疑問に対する答えを観ている人は得られません


全体的に約60分という枠に押し込むために色々なものが犠牲になっています。
それが良いのか悪いのかは別にして、話の流れは非常に早いので、地味なシーンは殆どありません。

しかし冒険している、攻略している、クエストしている感は感じられないんですよね。
動画で例えると高速テンポのお陰でRTA動画を観ている気分に近かったです
元々早く救助しなくてはいけないですし、ゴブリンを殲滅しなければいけないのである意味では正しいのですが、視聴者側から見ればそれは話が別です
テンポのために色々な説明が犠牲になっているので結果的にわかりにくいのです


そして60分に圧縮している反面、作画が良かったのか、戦闘が良かったのか、っていうとこれも首を傾げます
確かに良かったシーンが無かったわけでは無いですエフェクトが凄いシーンもありました
けれど、アニメと大差を感じることができなかったのもまた事実
これならテレビシリーズ第二期に組み込む~みたいな感じにできなかったのかな、と思います。

そもそもゴブリンスレイヤーはアニメ、1巻と2巻と4巻を部分的に、で3巻がまだなんですよね。
そして5巻は3巻から季節が進んで冬、新年が明けるまで、なので今後2期が発表されたとしても、3巻がアニメ化するのは事実上絶望的になっているんですよね。

3巻はシティーアドベンチャーです。
ゴブリンを狩ることよりもヒロインズと関係性深める場面が多いのが特徴で、序盤に持ってきても首を傾げるようなパートが続きますし……。



ゴホン。
悪い部分を揚げ続けるのもアレなので良かった部分を。

令嬢剣士のパーティが壊滅する過程がはしょりつつも克明に描かれていたのは非常に良かったです。
特に生首をちゃんと描くとは思わなかったので意外でした

ただし令嬢剣士が非道の限りを受けるシーン。
あれ何度も何度もフラッシュバックのように出してくるので、テンポが良いのにテンポが悪かったです。もうちょっとこう何とかならなかったんでしょうか……。


もうひとつは物足りなさを感じましたが令嬢剣士がちゃんと復讐鬼していたこと
令嬢剣士はあの日のゴブリンスレイヤーと同義です。
故に復讐心に燃えている描写をそれなりに描いてくれたのは良かったです。

ただ溜めのようなものが無かったので、なんというかあっさりしているように思えました
アレなんですよね。探偵モノで説得される真犯人のようなっていうか。
お前の復讐心は復讐と無関係の人間の言葉で折れるようなヤワなものだったのか? みたいな。
これも60分って枠の犠牲になっていると思います。
ただあまりに暗く描きすぎるのもアレですし、もしアニメ第2期が今後あるなら再登場ほぼ確約キャラなのでそれなりにあっさりにした……のかもですね。




全体的に60分という枷が悪い方向に働いている新作EPだと思いました
クライマックスシーンや砦の戦闘シーン、もうちょっとこうクオリティ高いの期待したんですけどね……。

あとアニメにする弊害かわからないですが、虜囚の人数が4人から3人に減っているのはどういうことだってばよ、ってなりました。蜥蜴僧侶、両脇に抱えていないですよ……?
しかも衰弱しているようには見えないんですよね
あれだけ砦で囚われている虜囚はチラッと映りますが、ズタボロっぽく見えたのに……。


口を開けば不満がどんどん出てくるのでこれくらいで筆を止めます。
惜しい出来だった……なら良いんですが、なんていうかこう……もうちょっと何とかならなかったのか、とあれこれ思わざるを得ない新作EPでした。

仮にも感想ブログなんだし、ある程度は褒めちぎろうよ……みたいな気持ちがあるんですが、新作EPではないアニメ版がかなり好きなので余計に不満点に火が付いちゃうんですよね……。



それでは次回、ゴブリンスレイヤー13巻の感想記事でお会いしましょう。