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ツイッターじゃいけしゃあしゃあと思ったことをそのまま書いていますが、こっちでも相変わらずで進めさせていただきます。

最初となる今回は、異世界迷宮の最深部を目指そうの第一巻の感想を書いていきます。
なお、この感想記事を書いている時点で三巻の中盤の頭くらいまで読んでいます。
純粋な一巻の感想記事にはならないです。ご容赦ください。
殴り書きに近い感想になっています。見辛かったらごめんなさいです。

異世界迷宮の最深部を目指そう 1 (オーバーラップ文庫)
著:割内タリサ先生
イラスト:鵜飼沙樹先生

かなり前のお話になるのですが、web版の最初のほうを読んだ記憶があります。
なろうさんの小説で、確か当時『異世界』でワード検索かけて上位に来てーといった経緯で確か見た……と思います。他の小説だと『異世界迷宮で奴隷ハーレムを』、なども読んでいましたね。

何年も間が空いたので内容をすっかり忘れていました。辛うじて覚えていたのは冒頭のくだりですね。それ以降はほぼまっさらな記憶と化していたので新鮮な気持ちで読書できました。

さて、いわゆる異世界転生系というジャンルのラノベ……だと思います。
思いますというのは、三巻の途中まで読んでいる時点で、主人公のカナミ君は死んで転生したのか生きたまま異世界に移ってしまったのかわからないからです。
ジャンル的に異世界転生で正しいのか怪しいですが、説明するとわかりやすいのでコレでいきます。

この小説の面白い所はいくつもあるのですが、まず主人公君であるカナミ君が首尾一貫異世界を満喫するのではなく、元の世界に帰ることを第一目的としていることですね。
主観ですが異世界を満喫して元の世界に帰るのは二番目三番目の目的になっている、というケースは結構あると思うのです。その中でブレることなく帰るために強くなり、迷宮の最深部を目指していく……というのは面白いです。

例えると世界樹の迷宮やWizardryに近しいですよね。一巻の前半からしてそうですけど、死ぬほど苦労して文字通り死にかけて、普通なら心が折れてそれなりに幸せな余生を過ごして異世界ライフしていくところを、ひたすら潜って潜って最深部で叶うだろう奇跡を目指しているっていう。しかもディアと出会うまではほぼソロパーティですからね。カナミ君はとても心の根が強い人だと思います。

Wizardryの序盤がまさにこのタイプなんですけど、一番死に易いのは最序盤なのです。お金に困り、寝床に困り、装備に困り、回復に困る。お金の切れ目が縁の切れ目、世界の切れ目です。異世界だろうと世知辛い現実です。辛い。

命からがら迷宮を脱出し、縁と運でラスティアラ御一行と出会い、最初のピンチを切り抜けるまでは人生ハードモードでもう見ていてワクワクしましたね。いわゆるチートスキルだろうパラメータ表示があって、少ないリソースを駆使して頑張って、やっとですよやっと。Wizardryプレイしてパーティが半壊して地上に戻るのが大変だったのを思い出しちゃいますね。命あっての物種なのです。

三巻まで読むとラスティアラのイメージが急変するんですが、一巻を読んでいる段階だとラスティアラが不思議ちゃん過ぎて物凄く困惑したのを覚えています。
とりあえずカナミ君の本名がバレているという時点でラスティアラが普通の人じゃないことは明らかですが、三巻まで読むと最初から全て始まっていたんだなぁとしみじみです。
最初に出てきたまともなネームド女性キャラだったので、てっきり(一巻の)メインヒロインがラスティアラだと思っちゃいましたですね。

余談ですがweb版と書籍版、カナミ君が名乗る偽名がそれぞれ異なります。
どうしてweb版のままにしなかったんだろーと思って一巻を読んだあとでweb版も読みました。……これはそのまま書籍化できないだろうなって思いました。宗教関係は怖いですからね……どちらかというと日本というこの国が特別平穏なだけでトラブルの温床は防ぐに限るのです。

一巻のメインヒロインはディアですが、リィンさんも結構キャラ立っていると思います。というかリィンさんの画像欲しかったですorz。クロウさんも含め、酒場のキャラはみんなキャラが立っていて情景を思い浮かべ易かったです。
Wizardryや世界樹の迷宮と違ってひたすら迷宮に潜るのではなく、迷宮の外で活動してしっかり準備をする――とても良いことだと思います。

ましてやほぼソロパーティのカナミ君ですから、情報集めは大事です。生命線といっても過言ではないでしょう。情報を集めるために酒場でバイトするのは、見方を変えると世界樹の迷宮Ⅲ以降の世界樹の迷宮シリーズの情報収集に近しいと思いますので、雰囲気良いなぁって思っちゃいますよね。カナミ君は成長度がとても高いですけど、最初は最初、上がるまでの最初は弱い。とても弱いのです。

ディアと出会って以降はとんとん拍子に進みます。
というよりもラスティアラがレベル上げを『してくれた』からですよね。カナミ君の成長度の高さがそのままレベルアップに反映された形となり、1と4、たった3ですけど絶対的な3の違いで一気に強くなるっていう。

Wizardryだと最序盤はレベルを上げて呪文の使用回数が安定するまではあまり進まないほうがベターです。玄室荒らして何度も敵を殲滅し、拠点とダンジョンを行ったり来たりしてレベリングを行い、お金を稼ぎ、装備やアイテムを整えるのです。

カナミ君もやっていることの本質は同じ。ディアとパーティを組んだあとはレベリングを行い、パーティが安定できるように地を固めます。バイトのくだりもそうですけど堅実、慎重、次に繋がるようにスキルや次元魔法に頼れど最善を尽くして決して無理をしないプレイングでどちらかというと地味に感じました。
でもこの地味さが大事なんですよね。いわゆるチートスキルを持っているからって無敵じゃないですし、怪我もします。怪我をしない、痛い目に合わないためにはどうすればいいかって基本中の基本ですよね。

ディアは女の子ですが口調は男の子です。
キャラ的にマギアレコードの深月フェルシアが近いんじゃないでしょうかね。
どうして身分を偽り、名前も偽り(本名の一部は一部だけど)、本来できることをしないで別の道で進もうとしているのか。こりゃ性格壊れるわと思いました。

ディアに限らずラスティアラもマリアもそうですけど、本質的に本当の自分を見て欲しいという共通項があると言えます。本質的な自分を見てくれたからカナミ君を信用し、徐々に惹かれていく……道理ですよね。
表層ではなく内面を見て欲しいなんて誰しもが思うことです。その上で本当の自分を認めて欲しい、本当の自分を受け入れて欲しいって願わずにはいられません。

やられたらやり返す、わざわざトラブルふっかけてどうすんのって思いましたけど予想に反して相手方が一歩奥まで踏み込んでしまったので溜飲がくだりました。中途半端ってあんまし好きじゃないんですよね。あとで尾ひれついて良くない展開になるだろーって思っちゃうので、禍根は断つほうが見ている側はスッキリするものです。

とんとん拍子に進んで一巻どのようなラストになるんだろーと思ったらフラグありましたけどボス戦がちゃんとあって、それまでサクサクプレイだったカナミ君たちが十分苦戦する展開になって読み応えがありましたです。
その過程でディアがあんなことになって内心ギャアアって気持ちでしたけど、勝った時の盛り上がりはひとしおですね。オーバーキルでサクサク勝っても読んでて気持ちよくないので、ギリギリの勝利は観ていて楽しいです。

ディアが入院コース、アルティがパーティインで「あれ? アルティヒロインポジだったの!?」といったところで二巻に続くってことで、一巻で綺麗に終わらなかったのは面白いと思いますし珍しいなと思いました。普通ラノベって一巻の売れ行き次第で二巻目以降が決まると思うので、一巻って綺麗に終わると思うんですね。そんな予想が覆ったのでそりゃ二巻が気になっちゃうよねっていう。

気になるといえばカナミ君の固有スキル、【???】はもっと気になっちゃいますね。
いくつかの感情を犠牲にしてってろくなことないのは明白なのに助けられています。
その上で溜まり過ぎたらどうなるんだろって部分は十中八九何かが起こるのが示唆されているので、どこかのタイミングで決壊するのも明白ですね。
問題はそれがどのタイミングで訪れるのか予想できないので、時限爆弾をずっと抱えたまま突っ走っているに近い感じです。二巻を読むと各ヒロイン何かしら問題抱えているのでこっちも時限爆弾持ち。表は安定しているけど裏が全く安定していない。不安定な橋渡しがずっと続いているっていう。怖いですね。楽しいですね。先が気になっちゃいますね。

ということでかなり端折りましたけど異世界迷宮の最深部を目指そう 1の感想でした。
異世界迷宮の最深部を目指そう 2の感想も感想を書き次第すぐにアップしますね。