Q. 魔法少女育成計画restartってどんなお話?
A. 魔法少女育成計画+.hack+金田一少年の事件簿(もしくは名探偵コナン)

って書くと相当な語弊がありますが、多分興味持つんじゃないでしょうか。
それぞれの要素が絶妙なバランスで混ざり合い、他に類を見ない凄まじい小説に仕上がっています。読み始めてある程度まで進むと、気になり過ぎて最後まで読んでしまう――そんな小説がまほいくシリーズ第2巻です。

ちなみに.hackをチョイスしてSAOを選ばなかったのは群像劇だからですハイ。
キリト君に該当できるポジがいませんし(プフレがらしいっちゃらしいですが戦わない魔法少女ですし)。



魔法少女育成計画restart前編(このライトノベルがすごい! 文庫) 
著:遠藤 浅蜊先生
イラスト:マルイノ先生
今回は魔法少女育成計画の2巻の感想です。
ネタバレ多いです。ご注意ください。
今回の記事は前半は解説寄り、後半が感想メインです。特に後半ネタバレが酷いです。

魔法少女育成計画と同じくノベル版はkindle版が今現在(2018年5月2日)存在しないので物理書籍で購入することになりますので、そこだけ注意ですね。



さて、1巻から舞台は一新され、新たなフィールドで魔法少女同士が戦い合う――と思ったら全く異なる展開。バトルロワイヤルから電脳デスゲーム系になります。

restartは最初から『黒幕』がわかっています。
キークという魔法少女が電脳ゲーム世界を作ってしまい、そこに16人の魔法少女を閉じ込めたことで悲劇の幕開けとなります。

今回の魔法少女は前回と違い、最初から試験を合格した現役で活躍する魔法少女です。
つまり自分の固有魔法の強さ・限界を把握しています。さらに一部例外を除いて協調性があり、クリアを目指して手を取り合っていきます。

restartに込められた意味は後編になると真意がわかるのですが、あるルールに従って集められたのが、今回デスゲームを繰り広げる16人の魔法少女です。
restart――つまり何らかの理由で『やり直す』。再試験を行うためにデスゲームを行うことになります。

戦闘能力に特化した魔法を持つ魔法少女もいれば、情報収集に特化した魔法を持つ魔法少女もいます。能力的にどちらにも属せない、一見するとどうやって活躍するんだろうという魔法少女もいます。

例えば主人公格のペチカは『とても美味しい料理を作れる』という固有魔法を持っています。前編の表紙絵の女の子ですね。ペチカの視点でお話が展開する場面は沢山あります。
魔法少女育成計画シリーズのカラーページで紹介される魔法少女コーナーは、どちらかというと固有魔法が過小申告されています。
ペチカの場合、触れた物を美味しい料理に変えることができます。厳密にはもう少しルールが追加されるんですけど、説明には十分でしょ。

こう書くと、一体ペチカはどうやって活躍するんだろ、と思うのではないでしょうか。
魔法少女は変身している間、飲まず食わず眠らずで活躍し続けることができます。解除しない限り、料理に頼る必要性は一見すると無いんですよね。
ところが巻き込まれた電脳デスゲームでは空腹の概念があります。
飢えは辛いです。ペチカの料理を作る魔法は、『役立たず』であるペチカに活躍の場を与えます。ペチカの『チーム』は特にほんわかする組み合わせなので必見なのです。


少し脱線しました。本筋に戻します。
1巻と違い、restartで活躍する魔法少女はそれぞれ現役で活躍する魔法少女です。
『魔法の国』から正式な魔法少女として認められ、悪をくじき、弱きを助けます。

さて、ここで問題になるのが魔法少女は果たして『職業』として認められるのか、という点です。これに関しては次シリーズのlimitedのほうがより詳しく書かれるのですが、restartの序盤、マジカルデイジーのパートで生々しく説明があるのでご覧になると良いのです。……魔法少女に夢も希望も無いじゃないかと思うこと安請け合いです。


デスゲームもかなり凝った趣向が用意されています。
普通のデスゲーム系は閉鎖空間なり電脳空間なり閉じ込められると、クリアするまで脱出できないのが定石です。脱出されたらデスゲームの根底が崩れちゃいますからね。

ところが魔法少女育成計画restartのデスゲームは一味違います。なんと脱出できます。
正確には現実世界に帰還することができます。

どういうことか書くと、現実世界で3日間とゲーム内世界で3日間(現実世界だと一瞬)を交互に繰り返すことになります。

ゲーム内で死ぬとリアルの身体も死にます。

ただし、例えばゲーム内世界で首チョンパされてもリアルの身体に起こるのは心臓麻痺による突然死ですので、そういう意味では『綺麗な死体』となる今シリーズは『救い』があるのかもしれません。巻き込まれた側は溜まったものじゃないですけど。

では現実世界とゲーム内世界を交互に繰り返すと、一体どういうメリットがあるのでしょうか。それは登場人物のひとり、探偵系魔法少女ディティック・ベルが現実世界だからできるあることを証明します。現実世界に還ってくるパートがあることにより、より物語に深みが、厚みが増す展開になっています。

デスゲームはゲームクリアすることで終わらせることができます。
ゲームクリアとは立ちはだかる『魔王』を倒せばゲームクリア扱いになります。
無論、そんな簡単な話ではなく、立ちはだかる敵モンスターのせいで斃れる魔法少女も数名出現します。
最初に退場する魔法少女はフラグが立っていたとはいえ、そんな序盤では死なないだろうと思っていただけにビックリしました。キャラが立つと死亡フラグなんでしょうかこのシリーズは。

ちなみにデスゲームに巻き込まれるだけだと相当な理不尽ですが、様々な『条件を満たす(クエスト)』を行うことで該当するだけの『賞金』をゲットすることができます。それとは別に参加するだけで賞金が貰えます。
実際賞金が振り込まれた描写もありますので、賞金のためにやる気が増す魔法少女も出てきます。キークが独断で行っているので、キークはお金持ちなんでしょう。きっとね。

別に魔法少女たちはゲームに参加したくてゲームをしているわけではありません。
いきなり巻き込まれた形になるので、当然ながらゲームマスターに反旗を翻すんですけど神の上の存在、どうにもできないので渋々ゲームクリアを目指します。

そうなるとソロよりもチーム(パーティ)を組むほうが方々で都合が良くなります。
ただし全員一緒というわけにもいきません。
これは二番目に脱落した魔法少女が発生したことで顕著な展開になります。
敵はモンスターだけでなく、味方であるはずの同士、魔法少女の中にもいることが確定してしまうのですから。ただし犯人は誰なのかわかりません。自然とチームとチームの間で距離がとられていきます。

魔法少女同士数名でチームを組み合う関係上、チームごとに空気感が生まれます。
マジカルデイジーチーム、ペチカチーム、プフレチーム、ディテック・ベルチーム。そしてソロで活動するアカネですね。アカネは別としてそれぞれの4チーム、ほんわかする描写が沢山ありますのできっと読んだ人は癒されるに違いありません。

先に断りをいれると、ソロで活動しているアカネの魅力はサイドストーリー集、episodesに収録されているので、本編だけ読んでアカネを「何こいつ」って思われた方は是非読んで欲しいです。アカネのイメージが180度変わること間違いなしですので。
(と同時にrestartとセットで、なんて残酷なシナリオを作者様は思いついたんだってと思ってしまうでしょうね……)


冒頭で、

Q. 魔法少女育成計画restartってどんなお話?
A. 魔法少女育成計画+.hack+金田一少年の事件簿(もしくは名探偵コナン)

と書きました。

電脳ゲーム世界を冒険し、ゲームクリアを目指す.hack的な面白さ。
味方の魔法少女を殺していく『真犯人』を調べる金田一少年の事件簿的な面白さ。

この2つの融合具合が凄いのです。

中後半、とても大きな謎が発生します。
端的に書くと登場人物の一人がみんなの目の前で『殺されます』。
ところが誰がどうやって殺したのかわからないんですね。一見すると全員監視下で正しい手順をしているように見えるので、誰にも殺せない……『不可能犯罪』というやつです。

この、『真犯人』が『どうやって』殺したのかというトリック的な面白さですね。魔法少女だからって何でもできるわけではありません。固有魔法がどこまで作用するか推理し、何が裏で行われたのかじっくりと解き進めていけば、きっと後編の『答え合わせ』はより面白く感じることができるでしょう。

というかウチ個人は推理漫画、推理小説が好きなんですけど、推理劇方面で魔法少女育成計画restartをお勧めしたくなるんですよね。
後編で暴かれる怒涛の答え合わせは膝を打つこと間違いなしだと思いますので。加速の付き方が1巻の非じゃないくらい尋常じゃないんですよね。
「それ伏線だったのかよ!」とか、「それで○○が××だったのかっ!」的にドーパミンがドバドバですよ。魔法少女同士によるバトル以外でも楽しめたのは予想外の収穫過ぎました。


最後にゲームマスターサイドでもお話が展開されるのがrestartの面白さです。
ゲームマスターであるキークは、ある理由で魔法少女たちを集めてゲームに強制参加させました。これは再試験の意味合いが非常に大きいです。

ではキークから見た模範的な魔法少女も当然いるわけです。そんなキークから見た模範的な魔法少女が、1巻で生き残ったスノーホワイトなんですね。

1巻の段階だと右往左往して終始戦闘方面的な活躍の場は無く、ほとんどが犠牲になっていく魔法少女たちに対して悲しみを抱き、涙を浮かべ、心が打ちのめされていきました。

そんなスノーホワイトですが、1巻とrestartの間で修業します。
修業はスノーホワイト育成計画で描かれているので、気になるって方は前回記事をご覧になると良いです。
そんな修行を終え、スノーホワイトは大幅にパワーアップして帰ってきました。

スノーホワイトの固有魔法は、『困っている相手の心の声が聞こえる』です。
一般的なテレパスと違い、相手が困っていないと心の声が聞こえないのでとても条件が限定されます。
これが『相手の声が聞こえる』だけだとどうなるのかというのは、スノーホワイト育成計画で描かれています。テレパスが登場するサブカルではよくあるアレなことになります。怖すぎでしょ……。

さて、修行を終えてスノーホワイトがどうなったのかというと、心身共にパワーアップします。身体方面は使えるものは何でも使う、たとえが悪いですが泥臭さを身に着けます。
問題は魔法方面。『困っている相手の心の声が聞こえる』の本質的な部分は変わらずに、全く違う進化を果たしてとんでもないことになります。
心を持たないとか本質的に心を読まれない限りはスノーホワイトがチートキャラと化してしまった、と思う人も出てくるかもしれませんねあれは……。

そんなスノーホワイトがrestartでも登場します。
駆け引きの強さも強くなったスノーホワイトの活躍も、是非ご覧になって楽しむと良いと思います。メインで活躍するのは後編ですが、前編でも強くなったスノーホワイトを目にすることができますので。





ここまではどちらかというと世界観に対する説明を中心に書かせていただきました。
それではここよりrestart前編の感想を書いていきたいと思います。
感想という名の殴り書きです。まとまっていないのでご注意ください。


まずマジカルデイジー。
魔法少女ってあんなにわびしい生活になるのかと頭が痛くなりました。
そりゃ魔法少女として活動している時間は、全てリアルの生活が犠牲になっていますものね。他の職業を兼任しつつ魔法少女も並行して行う敷居の高さを垣間見えました。

そしてマジカルデイジーの固有魔法の凶悪さは笑いました。
あれですよね。分子分解の殺人光線打ち出すってことですよね。致死性が高すぎて早い段階で退場するだろうなと思ったら本当に最初の退場者で唖然としました。
それも誰かに殺されるんじゃなくて事実上の自殺(事故)ですからね……このデスゲームはヤバいと思いました。


別の意味でヤバいと思ったのは、上で書いた死体はあくまで突然死のみに留まること。
電脳ゲーム世界でダメージを受けても現実にフィードバックしない(するのは死んだ時のみ。心臓麻痺として処理)のは現実なのに現実ではない(ある意味では事実ですが……)的な意味で恐ろしさがにじみ出るだろうなーと思いました。

それを調べて突き止めるディテック・ベルも良い味出しています。
ディティック・ベルが調べて突き止めなければ、死が現実にフィードバックすることに対する確証性が無かった=ファルの発言に真実味が出なかったですものね。


ファヴとファルって同型の電子妖精ですけど、ファヴの前例があるだけにファルに対してはどこまで信用していいのか常に不信感を持って小説を読み進めていました。
表層と深層って違いますし、着飾っていても実は裏では……なんてこともあり得ますし。
キークが暗躍しつつも実はファルが真の黒幕だったーなんて展開も予想しちゃいます。

けれど読み進めれば読み進めるほど、ファルがファヴと違って魔法少女たちを助けよう助けようと善処しているのが伝わってくるんですよね。じゃあ信じていいのか、信じ切っていいのか、背中を見せた途端に本性出すんじゃないかって警戒しちゃうっていう。
語尾がなまじ同じなだけに……ですね。

ロボット三原則ってありますけど、キークの魔法によって強化された電子妖精だからこそファルは叛逆できる余地がありましたよね。これが半端だったらファルはあそこまでギリギリの言葉を出すことはできなかったんでしょうね。


次にペチカチーム。
後編を最後まで読むと印象がかなり変わると思います。表層はあくまで表層というか。
別に悪い意味じゃないんですよ。良い意味なんですよ。良い意味で騙されたーというか。後編読むと前編読み返したくなるパーティというか。

役立たずの烙印を押されたペチカが奮闘して信頼を掴み、ペチカが中心になっていく過程は実に良かったです。その分リーダーであるクランティルの影が薄くなっている気がしますが、後編で一気に花が咲くので前編だけだと少々淡泊というか。
クランティルの魔法は応用というか妄想するのが楽しいのです。何と組み合わせれば何ができるんだろうー的な……ね。

御世方那子は読み返すと地味に伏線が張られていて、

 御世方那子には、とても可愛い「たまちゃん」というお友達がいて、しかしゲーム内に連れてくることは叶わなかった。ファルに聞いたところ、魔法少女の武器とコスチュームくらいしかゲームに持ち込めないのだという。
(83Pより引用)

こんなところに伏線張っていたのかっていう。
どの辺が伏線なのかはrestartだけでは読み解けないのが末恐ろしいですね。確かに別のところで伏線あったんですけど、まさかここに繋がってくるとは……。

御世方那子とリオネッタが頻繁に揉めるシーンが好きです。
好きなんですけどこれまた後編読むと印象が変わってしまうっていう。ほのぼのとしたシーンにすら伏線張られていて、怒涛の勢いで回収される伏線のお陰で前編で書ける感想って結局後編を読み終えてしまうと断片的になってしまうではないかっていうね。

なお、リオネッタですが人形の外見はマジカルアンドロイドという前例があっただけに油断していました。何のことかは後編に書きますね。気持ちの良い騙されたーでした。お嬢様口調で漢字名なのにカタコト日本語な御世方那子と会話相性良いなーとか色々書きたいんですが上手くまとまりそうにないので止めておきます。
ただ、のっこちゃんは別格として癒された一角を担っていたのは、間違いなくこの二人だと断言します。

ペチカはっていうと電脳ゲームパートよりも、リアルパートのほうがやはり印象に残ります。魔法少女は魔法少女であることをバレてはいけないというルールがありますが、バレなければリアルで誰しもに見られる活動が可能であるという観点を最大限に利用したキャラだと思いますし。

その上でやはりペチカも前編と後編で一気に印象変わっちゃうっていう。前編で生き残ったキャラ、生き残れなかったキャラ。結局全員印象が丸ごと変わってしまうのがrestartの恐ろしさですね。あーもう前編と後編をセットの感想記事にしておけば良かったですね全くorzlll


次にラピス・ラズリーヌとマスクド・ワンダー。

はいはいはーい。魔法少女育成計画restartで好きなツートップです。
どの辺が? そりゃあもう、ポーズ取り合うあの場面で一気に惹き込まれました。

しかもラピス・ラズリーヌはあの清楚正統派っぽい見た目で「~っす」ってキャラですからね。ギャップ萌えってヤツですよ。前編だけだと頭ゆるい子っぽく見えるのがアレですが、東北っぽい訛りを喋るメルヴィルの翻訳できていますからね。この時点で才女の才覚が現れているわけです。それだけに後編で一気に化けるのは魅了されること間違いなしですよ……。

マスクド・ワンダーは強烈な決め台詞があります。

「我が名はマスクド・ワンダー! 力ある正義の体現者『魔法少女』!」

これだけで優勝です。初見時盛大に吹きました。
それだけにクセに残るんですよね。作者様のセンス大爆発です(誉め言葉)。

あとepisodesを読まないとわかんないんですけど、意外なところで他魔法少女と繋がりがあったことがわかったりと後になってより良い味が出るタイプです。
それだけにあんなに早く退場するとは思いませんでした。何気に魔法のポテンシャル☆5と世界を変えかねない力の持ち主なので、悪用すればそれはもう凄いことになったんだろうなーと……。


次にディティック・ベル。
探偵と魔法少女という面白い組み合わせだと思いました。
その上でこの小説になくてはならないキャラだと思います。ディティック・ベルがいたからこそ、このデスゲームをクリアできたのだと思いますし。

後編のお話になってしまいますがラピス・ラズリーヌとの絡みが好きです。
大好きといっても過言ではないです。前編では推理に主軸を置いている反面、主張力は抑え気味な印象があるんですけど、後半のある場面で一気に魅力が開花したというか。

そしてシャドウゲールに負けない苦労人ポジションに見えました。
一見するとまとめ役として最適なようで、イロモノ揃いの他メンバーをまとめるのは荷が重すぎたというか……。


次にプフレとシャドウゲール。
シャドウゲールは後編の表紙絵に抜擢されているとおり、このデスゲームをクリアする超重要な要になった魔法少女です。
そしてシャドウゲールはプフレとセットで電脳ゲームパートもリアルパートも大活躍するっていう美味しいポジです。

ちなみにシャドウゲールの名前を見て、真っ先にシャドウグールと見間違えたのは秘密です。(遊戯王参照)

シャドウゲールは振り回されている苦労人ポジがにじみ出てているんですけど、全幅の信頼をプフレに捧げているのがよくわかる上で割と身も蓋もなく滅茶苦茶に貶しているのが良いなーと。嫌っているわけではなく、信頼しているからこそ遠慮が無い発言をしているというか。

プフレも同じ。でもどっちかっていうと、プフレは底が見えない恐ろしさのほうがありますよね。冷淡ってわけでは決してないんですけど、研ぎ澄まされた刃の先端というか、一にも二にも十にも論理的思考の極地というか。勝ちに貪欲というか。
布石をどんどん打っていてやはり後編で回収されるっていう。特に一見すると無意味そうな『ガチャ』が実は重大なカギを握っているとは夢にも思いませんでしたよ……明かされるのは後編なのでその時に詳しく感想書きます。

あとプフレは『猛スピードで走る車椅子を使うよ』というカラーイラストの説明を見て、てっきり足が不自由な魔法少女なのかと思っちゃいましたです。普通に歩けるじゃんっていう。
その上でシャドウゲールとの相性の良さは凄まじいですね。車椅子の概念がどこかに吹っ飛んでいきましたですよ……。


次に夢ノ島ジェノサイ子。
ムードメーカーですよね。立ち回りがとてもステキでオタク知識も相まってマジカルデイジーらとの会話がとても微笑ましかったです。

さてこの魔法少女は固有魔法がとても強烈で、1巻のハードゴアアリス並みにどうやって退場するんだろって気になっていたキャラです。
……相性が悪すぎましたね。無敵に近い防御でもどうしようもない攻撃もあるというか……無念としか言いようが無かったです。早い退場が惜しかったです。
ただ前編のクライマックスでああいうことがありましたし、前編を読み終えた時は割と頭が混乱していたのを覚えています。死んでなかったの? って思っちゃいましたし……。


次にアカネ。
電脳ゲームパートにおいて、ソロで活動している魔法少女です。
なんであんなことになってるのって思っちゃうんですけど、episodes読むと「こりゃ心が壊れるわ……」って思っちゃいますね。

restartでは終始殺意を飛ばしまくった心が壊れたキャラと化していますが、サイドストーリーの挿絵の笑顔、そして善性に溢れた性格が辛い……。

多分魔法少女育成計画において、一番酷い仕打ちを受けた魔法少女ではないでしょうか。あのサイドストーリー、なまじギャグと化しているだけにそのあとを想像すると筆舌に尽くしがたいことがあった、ですよね。結果の想像はできても過程の想像できない(拒否)ですよあれは……。


次に@娘々
まずなんと凄まじい名前なんだと思いました。そして一昔前の漫画やアニメでちょくちょく見かけたあの口調でキャラが立っています。
強キャラ感と不安感のアンバランスさで奇妙な魅力が立っているキャラだと思います。特に対アカネ戦の大活躍、そして非業の最期を遂げるアンバランスさですね。
魔法少女育成計画restartの前編は、後編と比べると「え、こんなところで退場するの」という予想だにしない幕引きがあります。

マジカルデイジーもそう。マスクド・ワンダーもそう。そして@娘々もそう。
あの場面で夢ノ島ジェノサイ子が再登場したのは意味がわかりませんでしたし、てっきり
夢ノ島ジェノサイ子が操られているか何かで@娘々を殺そうとしている……と思ったらアレですからね。あれは予想できそうでできないですよ……しかもこの時の展開はそのまま後編の伏線にもなっている末恐ろしさですよ。


次にメルヴィル。
前編だけ読むと意思疎通が困難だけどすんごく良い人に感じました。
意思疎通の関係で、ラピス・ラズリーヌとセットで登場する場面が多いので、あー終盤までこの二人は生き残るんだろうな、もしくは二人セットで退場するんだろうなと思いました。

そんなメルヴィルですが、やはりサイドストーリーを読むと印象が変わるキャラです。可愛いんですよ……これがまた。まさかあの魔法少女と面識あるとは思いませんでした。


次にチェルナー・マウス。
読み終えると、ある予想ができるのではないでしょうか。
その予想をドンピシャで当てたので実に一人勝ちーみたいな変な(?)充足感がありました。ケースが異なりますが前例がありましたし、割と何でもありなんだろうなと思いました。そうなると一体どうやってスカウトされたんだろって思っちゃいますね……。
似たようなケースは次シリーズ、limitedにもありますけど、あの場合は有無を言わさず強制契約に近いものでしたし……。
チェルナーの魅力はepisodesに収録されたサイドストーリーですね。やっぱし。
restartを読んだあとでこのサイドストーリーを読むとチェルナーに対する印象が変わると同時に、何とも言えない切なさに包まれましたね……。

あとやはりチェルナーは固有魔法が単純明快にして強力無比なところが良いですよね。
まるで大怪獣バトルのように盛り上がるあの場面はとても面白かったです。
と同時に退場フラグが同時に立っちゃいましたよね。マジカルデイジーもそうですが、強すぎる魔法少女って烙印が押された瞬間に死亡フラグが立ってますよね……。

基本的にrestartに登場する魔法少女ってスノーホワイトと約2名を除くとみんな良い子なんですよね。良い子なんですけどこうしてデスゲームに巻き込まれてしまったっていう……ifを考えちゃいますよね。チェルナーは幸せになって欲しかったって思ってしまいましたし。


次にキーク。
ゲームマスターです。今回のお話の諸悪の根源です。
ただキークもまた、後編を読み終えると印象が少し変わります。
これが良い意味でなのか悪い意味でなのかっていうとわかりません。後味の悪さは大きくなりましたね……溜飲が下がるということは無かったです。
キークは凄く自分勝手ですけど、決してそれが悪いこととして行っているのではなく、本人から見れば良いことを行っているって思っているんですよね。大迷惑にも程があるんですけど……そんな気持ちは後編、ラピス・ラズリーヌ関連で吹っ飛んじゃいましたけどね。それについては後編の感想で詳しく書きます。

ちなみにキークは衣装がかなり過激なことになっています。
アニメにもしなった場合はどうなるんだろって思っちゃいます(そっちかよ


最後にのっこちゃん。
癒し枠。小学生なのに魔法少女歴がとても長いという大ベテランです。
のっこちゃんまでが魔法少女名です。どうしてちゃんまで付いたのかって理由で盛り上がった序盤はほんわかしましたです。
その上母親思いで魔法少女と魔法少女を繋ぐ潤滑剤の役割を担っているというか。

そんなのっこちゃんも例外ではなく、後編を読むと印象が変わります。
印象が変わるツートップがのっこちゃんとラピス・ラズリーヌではないでしょうかね。良いか悪いかは別にして。のっこちゃんの場合はふり幅のメーターが振り切れます。本当に……本当に……どうしてこんな……。


前編も後編も、restartでとても良いワードが出てきます。

 戦う魔法少女と戦わない魔法少女

戦わない魔法少女が弱い……とは限らないわけです。
戦闘向きの性格、戦闘向きではない性格。
restartはどちらかというと戦闘向きの魔法少女が早い段階から退場します。けれど残った魔法少女が弱い……なんてことは全く無いのです。
魔法少女の強さは固有魔法、そしてセンスが大きく占めると言っても過言では無いと思います。一見すると役に立たなそうな魔法も使い方次第では十二分に化けるのです。
特に後編のペチカは目を見張るものがあります。さすが前編の表紙絵を飾った魔法少女だなーと思いましたからね。


前編はデスゲームをコツコツ攻略することに主軸が置かれています。
それとは別に、一体イベントアイテムを誰が隠し持っているのか、という謎が大きく残ります。この謎が解けても第二第三の謎が立ちはだかり、結局前編だけでは推理しきれないじゃんっていう。
そんなrestartですが、前編はじっくりとお話が進む分だけスローペースな印象がとても強かったです。退場する魔法少女の人数が少ないのも原因かもしれませんね。後編は後半怒涛の勢いで退場していきますし……。

ちなみにコミックス版は個人的にオススメしにくいです。
理由は最初のマジカルデイジーのオフの部分が最初の段階で省かれているからですね。
魔法少女の光と闇というか、そういう現実が待っているのかーって思ってしまうの大事だと思うんですね。血みどろ殺戮だけが魔法少女育成計画の魅力では無いと思うのです。世知辛いブラック会社よろしくな部分が明らかになっていくところも好きなんですよね。


ってことで魔法少女育成計画restart前編の感想記事でした。
ほぼ全員分の感想を後半書き殴りに近い形で書いたので読み難い記事になっていると思います。ごめんなさい。後編は読み易い記事にしたいですね……。